キク
茎が腐らないよう水の汚れに注意すれば、夏でも長く楽しめる花です。
品種にもよりますが、一般的にはスプレー咲きより1輪咲きのほうが長くもつそう。大輪はシックな色や個性的な形のバリエーションがますます増えてきて、ピンクのポンポン咲きなど、小輪のかわいい品種も花店に並ぶようになりました。
●長もちアドバイス
キクの茎は水中に沈めてねじ切ります。導管が丈夫な繊維状なので折ってもつぶれず、ささくれから導管が露出して吸水力が増します。
Vivid Color_ビビッドな色で
3色の艶やかさそのままに。賑やかなミックスカラー
見て見て! この色鮮やかなトリプルカラーのキク。キクってこんなにかわいいの、と再認識します。しべの緑色を、単色のキクでリピートして。さまざまな色の花をちらしながら、カラフルに、賑やかに。
●キク(セイサバほか)、バラ(ラディッシュほか)、ベニバナ、ベゴニアなど
Antique Image_アンティークなイメージで
ゴージャスな大輪は色みを抑えて、オリエンタルに
色数や色の彩度を抑え、シックな茶系でまとめても、花びらが重なる大輪キクにはゴージャス感が漂います。和風に見える葉もあえて残して。横に伸ばした線の葉の緊張感とともに、アジアンテイストのいけばなのような不思議な味わいに。
●キク(ココア)、ウイキョウ、ニューサイランなど
Dry Texture_ドライな質感の花と
ポンポンと弾むマットな花顔を、コロンとまん丸い花々で囲んで
小さい花びらがぎゅっと集まるポンポン咲きは、キクのなかではもっとも質感がマット。アストランチアなどの乾いた手触りの花材とよく合います。キクの色や形に合わせて、暖色系の丸い花ばかりをコロコロ並べ、グリーンで全体に淡く紗をかけました。
●キク(ファイヤーボールほか)、クラスペディア、スモークグラス、アストランチアなど
形や色が多彩になりました
下の写真右は、夜空に開く花火のようなキク、チスパ。赤や紫色の花と格好よくいけるとおしゃれです。左のピンク×イエローがエポック。バラなどとロマンティックなデザインに組むと愛らしい。