日だまり色の小さなポンポンが、うららかに街を彩る
枝の先に、黄色いポンポンのような花がふわっと固まっていくミモザ。
2~3月に庭や街路でいっせいに花開くため、ヨーロッパでは春告げ花とされ、
色も形も、その名にふさわしい明るさと愛らしさに満ちています。
飾っておけばそのままドライフラワーになるので、表情の変化を楽しめるのも魅力。
南仏のマルシェにて。木箱にざっくり、黄色の花壇
ミモザの木が自宅にあるなら、ぜひトライしてほしいゴージャスなあしらい。イメージは、南フランスで行われるミモザ祭りです。マルシェの片隅に転がる代物の木箱に、こぼれんばかりにたっぷりと、黄色い花を投げ入れました。互いに溶け合うような黄色い小花の輪郭を、クロモジの黒い枝がさりげなく引き締めてくれます。●ほかに、クロモジ
ミモザ*銀葉アカシア、柳葉アカシア、フランスミモザ
量感を楽しめるミモザ
赤金葉アカシア
根元から緑、黄色、赤の順に色づく葉のグラデーションが美しい。
金葉アカシア(ツトム)
銀葉アカシアから作出された新しい品種。先端が黄色く色づく。
オーレア
銀葉アカシアの変種。黄緑~黄色がかった葉色が楽しめる。
パープレア
若葉や枝の先端の茎が赤~赤紫色になる。銀葉アカシアの変種。
フランスミモザ
ヨーロッパでは主流。花が大きめでもちもよく、枝が太いのが特徴。
柳葉アカシア
ヤナギのように細長い葉がつく。花がつながったように扇状に咲く。
少量で印象的なミモザ
赤葉アカシア
花よりも葉色を楽しむための国産品種。先端が深い赤に色づく。
エル・カミーノ・レアル
フランスミモザと銀葉アカシアの掛け合わせ。花もちがよく枝が繊細。
銀葉アカシア
国内で流通するミモザの主流。葉は銀灰色で形がオジギソウに似る。
豆葉アカシア
葉が卵形で色は銀色がかっている。花が大きめで、芳香が豊か。
花・植松ユキ 撮影・山本正樹