知っていると、もっと楽しい。ラナンキュラスのこと

知っていると、もっと楽しい。ラナンキュラスのこと
  by 花時間編集部

知っていると、もっと楽しい。ラナンキュラスのこと

長もちのコツ

長く愛でる秘訣は茎の水平切りにあり!

ラナンキュラスはいつもどのようにカットしていますか?吸水面を広げるために斜め?それはNGです。薄い外皮の中はスポンジ状。斜めに切って、何日もいけたままにしておくと、茎が腐り、水を吸い上げられなくなります。ラナンキュラスの茎はま横に水平切り。茎が柔らかいのでつぶれないように、よく切れるハサミでカットしましょう。

茎をま横に切ることで、水に触れる面積が減ります。こまめに水切りを。


アレンジのコツ

咲き始めと満開で合わせる花をチェンジ!

ラナンキュラスは多くの花弁をもち、咲くととても大きな花に変化します。開花の段階ごとにサブ花材といけ方を変えてみて。咲きかけで花が小さなときのサブ花材はきゃしゃな花。どちらも、のびのびといけます。満開時には花のサイズとバランスのとれる花を合わせます。花が重くなるので、茎は短くカット。器の口にもたせかけると、花首が折れにくくなります。

咲きはじめの花に合わせたのは、茎もきれいなアルストロメリア。


アレンジのコツ

つるつると滑りやすい茎も葉もので留まりやすく

口が広い器にいけるとき、思うような位置に固定できずに困ったことはありませんか。それは、ラナンキュラスの茎が滑らかだからです。切り花では葉はついていません。解決法は、葉ものや、葉がついている草花をパートナーに選ぶこと。それらの花材を先にいけることで、ラナンキュラスの茎の滑り止めになります。花束にするときも、この方法で!

束ねるときも、葉のついた花にラナンキュラスを添えると滑り止めに。

 

アレンジのコツ

パートナーに迎えたいのは香りのよい花材

きれいでもちも抜群。よいことばかりのラナンキュラスですが、唯一、残念なのは香りがないこと。ラナンキュラスが出回る冬から春先にかけては、ヒヤシンスやスイートピーなど香り豊かな花が種類豊富に出回ります。切り花のハーブも出始めの頃。好きな香りの花材を添えて、ラナンキュラスのシーズンを、もっともっと素敵に楽しみましょう。

ハーブゼラニウムは芳しく、花留めにもなる優秀さがポイントです。


News

ラナンキュラスはおしゃれに進化中!

ラナンキュラスは、以前は素朴な庭の花でした。二十数年前に切り花として育種されはじめ、バラのような花がデビューするや、たちまち多くの花好きの注目を浴びるようになりました。毎年、新品種が登場し、以前からあった咲き方にも、おしゃれな花色が仲間入り。1本で、大空間にも映える巨大輪も年々、種類を増やしています。

 

右は花径約14cm。いずれもシャルロットローズ。花径が13.5cm以上の巨大輪は名前に「スーパー」がつきます。

スプレーの繊細な姿で、花弁が輝くラックスシリーズは別名「ピカピカ」。異種間交配で誕生。写真はエリス。

みっしり集まる花弁と黒いしべ。ユニークな顔で目を引くのはモロッコ系。黄色と緑の複色のジドロド。

毎年、試作を繰り返すラナンキュラスには、デビューを待つ花がたくさんあります。なかにはこんな実もの風も!

 

  by 花時間編集部