おしゃれ写真のためのスタイリング&撮影講座Vol.3

素敵に飾った花がもっと素敵になるスタイリングと撮影の方法をご紹介! SNS映えは確実です!

おしゃれ写真のためのスタイリング&撮影講座Vol.3
  by 花時間編集部

SNSで人気のある写真には共通点があります。それは、写真がきれいなこと。ここでは、自然光を生かして、花が見違えるほど、きれいになる方法を紹介します。

スマホでもきれいに撮れる花の写真、基本の「き」

Q1 狭い家の中でも確実にきれいに撮れる場所は?
A 窓辺にテーブルを置いてスタジオ作りを

花は繊細な色と質感で形成されています。そんなデリケートな花を忠実に描写するには、自然の光で撮ることが基本。蛍光灯などの照明の下では、花弁の柔らかさや微妙なトーンはかき消されてしまいます。

晴天か曇天の日の日中に、白い薄手のカーテンをかけた窓辺に、テーブルを置いて撮影を。白いカーテンは直射日光をやわらげ、花の質感をソフトにする必須のアイテムです。無地でもレースでも光を通すものを選びましょう。

MEMO

・場所は窓辺。

 白い薄手のカーテンを窓にかけて

・花にやさしい天気は、晴れた日か曇りの日

・太陽が白く見える日中に撮影しましょう

・部屋の照明は消していますか?

 

Q2 花をふんわりとやさしく撮るには、何が肝心?
A 光の方向を知ること。最適はサイド光と逆光

光には方向があります。逆光、サイド光、順光。サイド光と逆光の間は半逆光といいます。光が正面から当たる順光は、花の影が消されて、微妙な質感を消すのでNG。花の横から光が当たるサイド光と、花の後ろから当たる逆光が花には向いています。

カメラと花、光の関係

 

 

順光/花に正面から当たる光

上の図を見て。順光は太陽を背にして撮影する状態で、室内では窓を背にした状態となります。正面から光が当たるため、平面的な印象になり、花にあるはずの透明感もすっかり消えてしまいます。

逆光/花の背後から差す光

背景が白く飛び、清涼感満点に。アレンジの輪郭に透明感がある一方、手前は暗い影になります。レフ版を組み合わせることで(左ページ参照)、全体に明るく、軽やかに!

サイド光/花の横から入る光

光が当たる横側は明るく、反対側にいくに従い、自然な影ができます。これがサイド光の特徴。花の繊細な凹凸に合わせて、陰影ができ、アレンジに自然な立体感を与えます。

MEMO 

暗い赤やカップ咲きは半逆光がおすすめです

逆光が不向きな花もあります。まず、暗い赤や紫色の花。逆光撮影では背景と花のトーンが違いすぎ、ハレーションを起こすのでNG。カップ咲きのバラも色にかかわらず、中のくぼみが暗く写ってしまいます。いずれの場合も最適なのは半逆光(右図参照)。光を受ける側にレフ板を立てるとさらに明るく。

 

Q3 アレンジがいちばん素敵に見える角度はどこ?
A アングルは3つ。いちばん見せたい部分を整理して

大別すると、真上、真横のほか、アレンジを斜め上から覗き込むようにして撮る方法があります。斜め上からの利点は花に寄れて、アレンジの輪郭と器も部分的に写せることです。それに対して、整然と整ったイメージの真上と真横。どこをどう見せたいか、画面を見ながら検討を。

真上から

いけた器がほとんど見えないものの、バラの花顔はしっかりアピールできます。

斜め上から

花と器の丸みがわかり、立体的に。ただし、全体のプロポーションはゆがみます。

真横から

器の形がやっとわかりました。真横は高さのあるアレンジに向いています。

Q4 花の写真は縦と横、どちらが向いている?
A アレンジの形と伝えたい印象で選択

横の画面を「横位置」、縦の画面を「縦位置」と呼びます。肉眼で見たときと同じ自然さがあるのが、横位置。それに対して、縦位置は非日常の風景として印象づけられます。アレンジの全体像を写したい場合、横広がりなら横位置。高さのある花は縦位置で。

縦位置

上に空間があるため、斜めに挿した枝が、のびやかに。緊張感のある絵になります。

横位置

安定感や穏やかさは横。左右に空間ができるため、ゆったりとした印象に。

花とスタイリング・柳澤麻衣 撮影・山本正樹

  by 花時間編集部

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