日永
過ごしやすい陽気になると、つい好きなことに没頭して
気づいたころには思いがけない時間に。
それでも窓の外は明るく
遠くで子どもの遊ぶ声が聞こえます。
「日永(ひなが)」とは、日脚が伸び
昼が夜よりも長くなった春の日のこと。
長い冬を通り抜けると
日が長くなったことを実感し
なんとなくほっとして、心にも余裕が生まれます。
3月の花/ラナンキュラス
小さな丸いつぼみから、日に日に大きく開いていくラナンキュラス。数えきれないほど花びらを重ね、花姿は豪華ですが、カジュアルが似合う花。うんと丈を短くしたり、すっと長くしたり崩してあしらうと、その持ち味を発揮します。庭で摘んだような花を寄り添わせて。
ラナンキュラス(ハーマイオニー、タソス、エムベージュ)、パンジー
花・深野俊幸(カントリーハーベスト) 撮影・中野博安
構成と文・瀧下昌代