知っていると、もっと楽しい。ミモザのこと
花選びのコツ
花屋さんに並ぶミモザ。買うなら花が開いた枝を
花を長く楽しむために、花屋さんでつぼみや咲きかけの花を買うかたが多いと思います。でも、ミモザはもともと花もちがあまりよくないうえ、家庭でつぼみを咲かせるのが難しい花です。購入するときは、先端までつぼみが咲いていて、完全に開いた(ポンポンみたいにふわふわになった)花が、たくさんついている枝を選びましょう。
細かく分かれた枝の先まで花が開いています。こういう枝を選んで購入を。
長もちのコツ
つぼみを咲かせたいならこまめに水替えして
ミモザのつぼみを咲かせるのは難しいのですが、まった<咲かないわけではありません。右の先端のような緑色のつぼみはまず咲きませんが、左の脇枝のようなほころびかけたつぼみなら、咲く可能性は高いといえます。大切なのは、最初にきちんと水あげしてこまめに水替えすること。そして温かい場所には置かないこと。室温は20度以下を目安にしましょう。
ミモザは乾燥が大敵なのでエアコンの風もNG。風の当たらない場所に。
長もちのコツ
根元を金づちなどで叩けば水あげがよくなります
ミモザは花もちがよくないので、飾る前に水あげをよくし、花をもたせるためのひと工夫が必要になります。長くて太い枝は、金づちなどで根元を叩き、繊維を割りほぐして浮行を露出させましょう。吸水面積が広くなります。細い脇枝は、切り口をハサミで十字に割るだけでも同様の効果があります。いずれの場合も処理したらすぐ、深めの水につけてください。
いけるときは器の水に切り花鮮度保持剤を入れて。ミモザ専用もあり。
アレンジのコツ
密集した葉を整理すると花色が際立ち、素敵に
菜っぱも美しいのがミモザの魅力ではありますが、あまりに葉が茂りすぎていると、せっかくのかわいい花が葉に隠れて見えにくくなってしまいます。まず、下処理の段階で、器の水に浸かる下のほうの葉はすべて落としてしまいます。枝先の葉も適度に間引いて使いましょう。花のふわふわ感を強調したいときは、葉は数枚残す程度で十分です。
左が葉を落としていない枝、右が適度に整理した枝。花の存在感の差は歴然。
How to Make
人気のリースを作ってみましょう
ミモザのリースは、世代を問わず人気があります。枝をそのまま丸めて作る方法がよく知られていますが、市販のリースベースを使うほうが簡単かつきれいに作ることができるんです。短い枝でも、太くて曲げにくい枝でも関係なく手軽にできるので、ぜひトライしてみてください。
材料ミモザ、市販の蔓ベース、コイルワイヤー(麻紐でも可)
①ミモザを同じくらいの長さに短く切り分け、コイルワイヤーで根元をくくって束にします。
②1を、ベースの大きさに合わせて6〜8個用意。根元をコイルワイヤーで縛って、ベースにくくりつけます。
③根元を隠すように、次の束を2の下にくくりつけます。花や葉が2と同じ方向に流れるよう、向きを揃えて。
④形や色のバランスを見ながら、ベース全体が埋まるまで、隙間なくミモザの束をくくりつけ、1周したら完成。