夏木立
からりと晴れる毎日。
潤いを蓄えた植物が鮮やかに彩り、人も活気づき
早くも避暑に出かける人たちもいることでしょう。
青々と葉を茂らせる「夏木立」の下は
緑が香り、少しひんやりする空気。
涼やかな表現の山野草たちが迎えてくれます。
野生のユリに出会えるのも、ちょうどこの時季。
そんな野趣溢れる涼やかな風景を
部屋の中に運んでみます。
7月の花/ユリ
天井に届きそうな枝に大輪の花。ほんのりとピンクが差し、フリルもエレガントなユリはマルコポーロです。枝物との相性のよさは然り。短く切ってあしらっても優雅さが味わえます。ユリは夏のあしらいに安心して使える、もちのいい花材。花びらが汚れるので花粉を取って使います。
ユリ(マルコポーロ)、クレマチス、ドウダン、スモークツリー
花・斎藤理香(フィールド) 撮影・中野博安
構成と文・瀧下昌代