1.虫除けにはローズマリー
人には芳しいローズマリーも、虫には嫌な匂い。同じ作用があるレモンと合わせて、虫除けスプレーを作れます。材料はローズマリー1本と国産レモン1個(薄切りに)。これらを煮沸した瓶に入れ、熱湯を注ぎます(下写真)。冷めたら、冷蔵庫でひと晩寝かせるだけ。
2.余ったドライはサシェに変身
市販のドライハーブは量が多くて、使いきれないことも。それならば、サシェにしてみませんか。清涼な香りのラベンダーにはバラを混ぜて、やさしい甘さもプラス。お茶パックに詰めてから、ハギレで作った袋に(下写真)。サシェには転写シートで模様をつけました。
3.贈り物にはラベンダーを添えて
お中元などの贈り物をする際にもドライハーブは大活躍です。なかでも、おすすめはラベンダー。カードに貼ったり、封筒に数本入れたりして(下写真)、涼やかな香りとともにご挨拶を。夏のささやかな気遣いです。ドライラベンダーは色がきれいなのも魅力。
4.押し花を貼って花のカードに
押し花はアイロンでできます。花材を挟んだティッシュペーパーを新聞紙の上にのせて、低温でアイロンをかけます(下写真)。こうすると水分が早く抜け、湿度の高い夏でも美しい色の押し花にできます。カードに貼る際は、木工用接着剤でOKです。
5.ハーブのハンドバスで、ひと息を
湯を沸かした鍋に、たっぷりのフレッシュハーブを入れて数分煮出したら(下写真)、葉くずを濾して、洗面器に。手には末梢血管が集まり、手首から下を浸すだけで全身が温かく。癒されながら夏冷えも解消です。ミントやローズマリー、ラベンダーなど、お好みで。
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華やかな色の花を合わせて、彩りよく
葉ものが多いハーブ。クラフトでは、色の明るい素材を足してみませんか? 左の写真にあるヤグルマギクやバラなど。彩りがあると、飾ったときに気分がアップします。市販のドライフラワーも、色鮮やかでおすすめです。
クラフトの楽しみを紹介するのはフラワーデザイナーの田辺ゆりさん。アトリエ『サブリナ』では、キャンドルなどのクラフトもしながら、花の世界を広げています。
柑橘類の香りがするハーブゼラニウムや爽快に香るラベンダー。よい香りに包まれ、ドライにする下準備の段階から幸せな“時”が始まるといいます。乾燥させると生の素材にはない風情を帯びるのもハーブの魅力。種類ごとに使い方を変えているそうです。
「たとえば、ローズマリーはドライにすると少しくすみますよね。でも、よい香りは残るので、サシェにはぴったりなんです」
乾燥しても紫の色が比較的、そのまま残るラベンダーは、キャンドルなど、色も楽しむ手作りのものに。ドライにすると縮んでしまうハーブゼラニウムの花は、押し花にして、愛らしい花をフレッシュに近い状態で生かします。
なお、肌に使うソープや、活用術で紹介したハンドバスは無農薬のハーブで、と田辺さんからのアドバイス。育てていなくても、ネットで気軽にお取り寄せできます。