家族や親しい人と囲むクリスマスのテーブル。今年もよく頑張ったね、と花でみんなにご褒美をプレゼントしませんか?
雪を思わせる
純白のダリアを主役に
イルミネーションに心浮き立つクリスマス。古代ヨーロッパの冬至祭を起源とし、厳冬期でもいきいきと葉を茂らせる針葉樹は「永遠の生命」のシンボルとして、人々からあがめられていました。
クリスマスに針葉樹を飾る風習は、そこから始まったとされます。
テーブルにも小さなツリーを立てたら、白い花で埋めつくしてみませんか。
新雪が輝くホワイトクリスマス。特別なおもてなしの1日が始まります。
大輪ダリアでゴージャスに
コンポートには、雪をかぶったようなコチアのミニツリー。デコラティブな表情をもつ大輪ダリアを主役にすれば、白い花づくしでも華やかなテーブルになります。寒いなか、来てくれたゲストのために、茶色のコットンやシンビジウムで、ぬくもりを添えました。床に座ってくつろぐローテーブルなので、低くコーディネイト。
●ダリア(ナマハゲスワン、カマクラほか)、フランネルフラワー、シンビジウムなど
①白い花にはヒヤシンスもさりげなく加えすがすがしい春の香りのサプライズに。
②コンポートには、焼き菓子と合わせた茶色のシンピジウムとアマランサスを。
③ローテーブルでは上から見たときのビジュアルも大切。対角線上に配四したアレンジと鹿の角で、テーブルに動きを出しました。
④シルバーの紙袋にヒイラギをつけたゲストヘの贈りもの。
Petit Recipe
お惣菜をのせれば完成
おしゃれなフィンガーフード
赤い実はザクロ。白い花のテーブルで、赤く、きらきら輝いて、気分をうきうきさせてくれます。作り方は簡単! カットしたバゲットに、レバーペーストとブルーベリージャム、ザクロの実をトッピング。手前は、削ったスモークチーズに彩りでパクチーをのせるだけ。パゲットにオリーブオイルを少量垂らしてから、お好みのお惣菜をトッピングして。
聖なる日、飾ってみたいテーブルの花たち
「クリスマス」と聞いて、何を思い浮かべますか?ケーキやツリー、キャンドル・・・星もそう。飾りやすい、小さめのアレンジでも、そうした定番アイテムの形を取り入れることで、ぐっとクリスマスらしさを演出できます。さらに、コンポートを使ったり、キャンドル自体に花を飾ったりすれば、限られたスペースを有効に活用できます。
ここでは、クリスマスを象徴する針葉樹を使いながら、いつもとはひと味違う、おしゃれなカラーリングのアレンジを提案しましょう。
翡翠色の実で作るフラワーケーキ
わっと驚く声を期待できそうです。翡翠(ひすい)を連想される青い実はノブドウ。丸く成形した吸水性スポンジに、短くカットした実を挿したら、追加のサプライズフラワーを!そう、香りもチョコレートそっくりのチョコレートコスモス。周りを囲んだヒパにリボンを結べば、かわいらしいケーキの完成です。●ノブドウ、チョコレートコスモス、ヒバ
緑とシルバーの洗練ツリー
卓上のミニツリーには、ヒムロスギもおすすめです。針葉樹の爽やかな香りを漂わせ、葉が薄いため、スリムなツリーが作れます。円錐形にカットした吸水性スポンジの底辺から、切り分けたヒムロスギを下向きに挿していき、形が整ったら、Uピンで銀色のペッパーベリーを固定。トップの星もシルバーで統一します。●ヒムロスギ、ペッパーベリー
甘い明かりを灯しましょう
背の高いホルダーで、品のよいキャンドルアレンジに。ピンクの花は、泡立つように咲くアスチルベです。キャンドルと、脇役のドライフラワー、ポアプランツで紫の色を足せば、大人っぽいピンクアレンジが楽しめます。キャンドルはワイヤーで脚をつけて、スポンジにしっかりと固定を。●アスチルベ、ポアプランツ
小さな明かりにエリカを添えて
部屋の照明を落として飾ってみて。明かりを灯すと、小さな花畑がやさしく浮かびあがります。スポンジを詰めた鉢底皿に罹いたカンテラの周りに花をアレンジ。ヒノキを1周させたあと、長めに切ったエリカやシンフォリカルポスを加えました。ヒノキの実も切り分け、あいだにのぞかせましょう。●エリカ、シンフォリカルポスなど
スイーツと一緒に花の金平糖を
ちょっとしたスイーツを並べるなら、こんなふうに。ケーキスタンドにお菓子とミニアレンジを。金平糖に似たピンクの花はカルメンシータ。ワインカラーのアフリカンバジルで大人の差し色を足しました。お菓子にスポンジが触れないよう、スポンジはアルミホイルなどでカバーして。●カルメンシータ、アフリカンバジル、ギンバアカシア
花・林聡子
撮影・落合里美