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幸せを運ぶハッピーイエロー、ふわっふわのミモザを飾りたい! | 花のある週末、はじめませんか Vol.26

幸せを運ぶハッピーイエロー、ふわっふわのミモザを飾りたい! |  花のある週末、はじめませんか  Vol.26

こんにちは!「ウィークエンドフラワー」プロデューサーの小川典子です。こちらでは、旬の季節に楽しみたい花の、“長もちさせるハウツー”や“簡単おしゃれなコーディネイトのコツ”をお伝えしていきます。花瓶がなくても大丈夫。少しの花材と身近な雑貨を組み合わせて、家のなかに自分のお気に入りの花コーナーを作ってみませんか?

3月第2週のおすすめは「ミモザ」

3月のウィークエンドフラワーその2.ミモザ (ミモザアカシア)
●原産国: オーストラリア
●主な生産地: 千葉県、静岡県 ほか

黄色の花は春の訪れ。花屋さんでは、ふわっふわの黄色のミモザが陽だまりのように咲いていて、思わず微笑んでしまいます。ミモザに出会うと、どうしてこんなにも幸せな気持ちになるのでしょう。まるで幸せを運ぶ、春の天使のようですね。

3月8日は「国際女性デー(International Woman's Day)」。ロシアや東欧、ベトナムなどでは、恋人や職場の女性たちに花を贈りまくる日だそうです! イタリアでは「Festa della donna(女性の日)」、通称「ミモザの日」といわれ、男性が女性に感謝の気持ちを込めて、春の訪れを告げるミモザの花を贈る習慣があり、広く知られています。

以前、パンツェッタ・ジローラモさんにインタビューさせていただいた際に伺ったのですが、イタリアでは、マンマやアモーレだけでなく、街ですれちがう女性にまでミモザをプレゼントするとか!なんともイタリア的(笑)。

「ミモザ」と称して販売されている花は、マメ科アカシア属の「房アカシア」や「銀葉アカシア」。オーストラリアの国花であり、オーストラリア原産の植物ですが、後に南フランスやイタリアなど地中海の国々でたくさん栽培されるようになり、ヨーロッパ諸国で春を告げる花として愛されるようになりました。

南フランスのコート・ダジュールでは、2月の終わりのちょうど「レモン祭り」と同じ時期に「ミモザ祭り(Fête du Mimosa)」が行われます。長さ130㎞にもおよぶミモザ街道、なかでも生産地として有名なタヌロン山の麓の街モンドリュー・ラ・ナプールでは、ミモザの花が、降り注ぐ光のように飾られ、パレードは拍手喝采、街が黄色に染まるそうです。なんてワンダフル!

ピッチャーに、ミモザをたっぷりと無造作に!

ミモザはそれだけで絵になる花。たわわな1本を飾るだけでも、シンプルにミモザだけを束ねてたっぷりといけるのも素敵です。また、ミモザはどんな春の花とも相性がよく、たとえばモモやサクラ、コデマリといった和の枝ものにも合います。もちろん、チューリップ、ラナンキュラス、パンジーなど春の花々とも、とても合わせやすい花材です。今回は、黒い芯が個性的なニゲラと、ミモザの葉のシルバーグリーンにあわせて、同じオーストラリア原産のユーカリをチョイス。ミモザの枝ぶりをいかしながら、“バサッと無造作にいけた風”にアレンジしてみました。

■材料(花材費合計=1500~2000円)

●花材(画像下・左から時計回りに)
*ミモザ(銀葉アカシア)枝ぶりのよい枝/1本
*ユーカリ/1本
*ニゲラ「パピローサアフリカンブライド」/3~4本
*ミモザ(銀葉アカシア)小枝/2本

●器について
以前にも紹介していますが、大きめのピッチャーをひとつ持っていると便利です。枝ものや少し重量感のある花をしっかりと受けとめるうえに、ピッチャーの形状が初心者でもいけやすく、なんとなくおしゃれな感じにまとまる魔法の器です。ひとつ購入するなら、最初はシンプルな白のピッチャーがおすすめですが、画像のように柄が入ったものだと、同じピッチャーでもぐっとシックな印象に。ホーロー製なら割れる心配もありません。

枝ぶりのよいミモザを1本でいける際には、少し高さのある器を選びましょう。ピッチャーでももちろんOKです。長めにあしらって、枝が自然にたわむナチュラルな姿を楽しむのも、フレッシュなミモザならでは!

●コーディネイトについて

ミモザ色の南フランスに想いをはせて、ミモザと同じ季節に楽しむ黄色のレモンを添えてみました。ウィークエンドの朝、レモン&ミントのデトックスウォーターで目覚めのひと時を楽しむように…なんだかキレイになれそうな、明るく爽やかなコーディネイトですね。

■3ステップでアレンジ

①切り花鮮度保持剤を正しく希釈した水を、ピッチャーにたっぷりと注ぎます。ミモザ、ニゲラ、ユーカリすべて、水に浸かる部分の葉を丁寧に取り除きましょう。ミモザの枝は、斜めにカットし、水あげをよくするために切り口にマイナスにハサミを入れます。ハサミの柄などで叩き割ってもよいでしょう。

②最初に、枝ぶりのよいミモザの枝を1本、枝が美しく垂れる(垂れすぎない)長さにカットし、ふわっとあしらいます。黄色の花のボリュームを出すように、ミモザの小枝をプラスしましょう。

③ミモザの背景にユーカリの葉を入れ、最後にニゲラをあしらいます。軽やかなつぼみも一緒にいけましょう。

■ミモザを長く楽しむには

ふわっふわの花が、こぼれ咲く姿が魅力のミモザ。極端に乾燥に弱く、エアコンの風が直接あたってしまったり、少しの間でも水から離してしまったりすると、花がぎゅっと萎んでしまいます。萎んで固いボール状になってしまっても、鮮やかな黄色は残り花も散らないので、そのまま楽しめますが、ふわふわモフモフの状態がそう長くは続かないのは、花の特性になります…!

少しでも長く楽しむために、購入時のポイントや、自宅でのケアのコツをお伝えしましょう。

*花が少し咲いていて、葉の鮮度がよいものを選びましょう。
*小さな花をたくさん咲かせるため、水だけではきれいに咲けません。必ず「切り花鮮度保持剤」(最近は花店で小袋をつけてくれるところが増えました)を使用してください。
*乾燥に弱いので、霧吹きをかけるとよいでしょう。葉にも吹きかけるのがポイントです。ただし、ふわふわに咲いた花に水をかけすぎると、茶色くなってしまう原因になりますので注意を!

千葉県や静岡県など、太平洋沿岸の温暖な地域で生産されているミモザは、夏場の悪天候で「塩害」の被害があると、とたんに出荷量に影響が出てしまいます。昨年ほどの被害ではありませんが、今年も例年の半分くらいの出荷量とのこと…花屋さんで早めにゲットしましょう!

身近なキッチンツールで小さなミモザアレンジ

カラフルに複数の色を織り混ぜても素敵に見える、ミモザはそんな懐の深い花です。まだそこまで花合わせに自信がないわーというかたは、黄×白、黄×紫、黄×オレンジ色など、合わせる色を絞ったほうがコーディネイトしやすいでしょう。花瓶でなくても、画像上のようなピッチャーや、画像下のようなキャニスター、マグカップなどのキッチンツールも、ミモザにはぴったり!

食卓やキッチンになじむ器を使って、ミモザと春の小花をカジュアルに楽しむのも素敵です。ぜひ、試してみて♪

花材は、最初に紹介したアレンジの、ニゲラを「アストランチア」にチェンジしただけです。ミモザは小分けにカットして、葉を生かしながら、小さくあしらいます。

マグカップに、ひと房のミモザもかわいいですね。

簡単!おしゃれなミモザのドライミニリース

乾燥しても美しい黄色が続くミモザ。だんだんドライフラワーになっていく、ハーバルな香りのリースも大人気です。いろいろな作り方がありますが、少ない材料で簡単に作れるバージョンを紹介しましょう。ポイントは、フレッシュな状態で丸めて、そのままドライにすること!

■材料(花材費合計=1000円前後)

●花材・資材
*ミモザ(銀葉アカシア)50㎝くらいの枝/2本
*ユーカリ/少々
*地巻きワイヤー(28番)/6~7本程度

■3ステップでアレンジ

①ミモザの枝の太く硬い部分は切り落とし、曲げやすい柔らかい枝の部分を使用します。枝を継ぎ足しながら、ところどころワイヤーで留めて、リング状にしていきます。画像はリースの裏側、ワイヤーで複数個所留めている様子です。

②①のワイヤーの余分な部分をカット。このとき、1か所だけ、吊り下げ用に長いままにしておきます。リースのバランスを見て、上下を決めて上部のワイヤーを残すとよいでしょう。

③リースの継ぎ足し部分でミモザの花が少ない部分に、ユーカリの先端の小枝を足します。ミモザの花つきにもよりますが、1か所に集めてボリューム感を調整してもよいですし、リース全体にユーカリの葉を散らしても素敵です。細めのリボンやラフィアなどでアクセントをつけてもよいでしょう。

どんどん乾燥していき、画像下のようなドライフラワーの姿になっていきます。動かすと葉がパラパラと散らばるので、フレッシュなうちに飾って、あまり動かさないようにしましょう。

ミモザの花が咲きだすと、まわりの生命も輝きだすよう! 

日本でも少しずつ知られるようになってきた国際女性デー、ミモザの日。
男性からプレゼントされたらそれは嬉しいサプライズですが、幸福感あふれるミモザをリビングに飾って、日頃がんばっている自分や家族に、ハッピーなひとときをプレゼントするのもよいですね♪

ではでは皆さま、花と素敵な週末を。

★公式インスタグラム、@weekendflower_official もぜひフォローしてください!

Produced by WEEKEND FLOWER

Profile小川典子

(一社)花の国日本協議会プロモーション推進室長/フラワーシーンプロデューサー。会社勤めの傍ら23歳から本格的にフラワーアレンジを学び、(株)ワコール、キリンビール(株)の花部門、食品部門のマーケ...アーティスト詳細を見る

この連載について

花のある週末、はじめませんか

週末は花を飾って、季節を感じてみませんか。「ウィークエンドフラワー」プロデューサーの小川典子さんの提案です。花瓶がなくても、旬の花と身近な雑貨で、SNS映え抜群のワンシーンが描けます。