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オレゴン産のモミの木の香り|春夏秋冬 旬の花を探しに Vol.49

連載 2018.11.23公開
オレゴン産のモミの木の香り|春夏秋冬 旬の花を探しに Vol.49

フラワーショップ「Bear(ベア)」の熊坂英明が届ける、花の最旬ニュース。花市場で出会った旬の花からセレクトした、珍しかったりおもしろかったりする花やグリーン、実ものを、独自の視点で語り、紡ぎ、ブーケやアレンジで紹介していきます。

クリスマスといえばもみの木

クリスマスの植物といえば

真っ先にモミの木のツリー!

ポインセチアもあるけど今回は

モミの木について

じつはモミの木にも色々な種類があり

成育場所や葉の様子、樹形も違う

イラストや絵本などに出てくる

きれいな円錐型のツリーをイメージするが

自然の植物はもっと個性的だ

国産のモミは成長速度と気候の関係で

枝の間隔が少し空いているものが多い

家庭用に置くサイズだとほとんどの場合

幼木、つまりまだまだ幼い木なので

樹形が出来上がっていない感じ

それなりに育っていて遠巻きで見れば

円錐形に見えなくもない

色々とオーナメントをつければ

ツリーらしくなる

国産のモミに比べ値段は倍くらい違うが

アメリカのオレゴン州からくる

クリスマスツリーがある

こちらは肉厚な葉で枝間が詰まっていて

葉の色もシルバーグリーン系

香りも強い

実際にオレゴンに行くと

ツリーがサイズ(年数)ごとに

ずらっと植えられていて圧巻です

このオレゴン産のモミは葉が落ちにくく

かなり長持ちするため(1ヶ月以上)

切り枝としてもたくさん販売されていて

花屋さんや装飾などで使われている

切り枝も当然国産モミよりも高いため

そのまま店頭置きで売るというよりも

リースやスワッグ、キャンドルアレンジなどに

バランスよく使っていることが多い

高価なものだけで作れば

当然出来上がりも高くなる

高いものと比較的安価なものとを

上手く合わせて手頃な値段とサイズに

上手く落とし込んで行く

ただ作品を作って行くのとは違う

お花屋さんに必要不可欠なテクニック

どんなものをいくらで買って

どのくらい使ってどんな見栄えにするか

大変だけどたくさん頭使って

たくさん手を動かして作って行く

その先にある笑顔を想像しながらね

毎日モミに触って

店中モミの香りに包まれて

電気を消して帰るその手が

モミのヤニで真っ黒になってて

歩きながらその手の香りを嗅いでしまう

そんな冬が大好きだ

Profile熊坂英明

『ベア(Bear)』主宰。1997年より家業の生花店(東京・方南町)を継ぎ、短期渡欧や独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。色、香り、形などで本質を感じる“花”をコンセプトに、多種多彩な花を品よく紡...アーティスト詳細を見る