• TOP
  • 連載一覧
  • ターシャがこよなく愛した、香りのよいオールドローズたち|ターシャの庭だよりVol.2

ターシャがこよなく愛した、香りのよいオールドローズたち|ターシャの庭だよりVol.2

ターシャがこよなく愛した、香りのよいオールドローズたち|ターシャの庭だよりVol.2

アメリカを代表する絵本作家であり、「スローライフの母」として世界中から愛されたターシャ・テューダー。56歳の時、長年の夢だったバーモント州に移り住み、森を切り拓いて広大なナチュラルガーデンをつくり上げたターシャは、92歳で亡くなるまで36年間、そこで一人で花を育て、自然に寄り添った生活を行いました。ターシャが好んで植えていた膨大な数の花の写真とその名前をまとめた本書『ターシャが愛した花の名前』から、ターシャが長年はぐくみつづけた花と庭、そしてライフスタイルを紹介します。©Richard W. Brown

夏の初めの庭:バラ【前編】

トップの写真↑の手前の赤い花は、「薬種屋のバラ」と呼ばれるロサ・ガリカ・オフィキナリス Rosa gallica var. officinalis (英:アポセカリーズローズ apothecary's rose) 。左上の大木は、 ニューハンプシャーの家から移植したクラブアップル ‘ホワイト・ウィーパー'。ピンクガーデン(ピンクのナデシコに囲まれた花壇)を見下ろすように立っている。

©Richard W. Brown

バラ Rosa (英:ローズ rose) は、 香りのよいオールドローズを特に好んだターシャ。 晩年まで “勉強" を続け、「バラの専門家になるのが夢」と語っていた。 現在、 庭中に約20種のバラがあるが、 品種名がわからなくなっているものも多い。 ターシャの庭では、 バラは他の多年草といっしょに植わっており、 自分の番が来ると、 まわりの花と語り合うかのように咲きこぼれる。

オールドローズ ‘シャルル・ド・ミル' Rosa gallica 'Charles de Mills'  ©Richard W. Brown

このバラの高さは、人間の背丈ほど。 足下に、白、ピンク、 濃いピンクのナデシコを添わせている。

「ヒューゴ神父のバラ」と呼ばれるロサ・ユーゴニス Rosa hugonis (英:ファーザーヒューゴローズ Father Hugo rose)  ©Richard W. Brown

ターシャがまだ幼児の頃、両親と親交のあった電話の発明者グラハム・ベルの家でこのロサ・ユーゴニスを見て、「わたしも花を育てる人にきっとなると思った」と、語っていた。

イングリッシュローズ‘ヘリテージ' Rosa 'Heritage' ©Richard W. Brown

オールドローズ‛ジョン・キャボット’ Rosa 'John Cabot ' ©Richard W. Brown

※写真および記事の転載不可

Profileターシャ・テューダー

ターシャが愛した花の名前

1500円+税/KADOKAWA

ターシャが、自分のナチュラルガーデンで育てた花の図鑑。1990~1995年、2006~2007年に撮影された庭の写真を手掛かりに、ターシャが好んで植えていた約250種の花の名前を紹介。それぞれの花に寄せるターシャの思いも添えた。植物名の特定には、ターシャ自身のほか、家族やガーデナーのジェナ・ユネスコ氏の協力を得た。 本の情報はこちら

この連載について

ターシャの庭だより

広大な庭でガーデニングを楽しみ、大好きな絵を描き、自然と寄り添って暮らしたターシャ・テューダー。世界中のガーデナーが憧れるターシャの庭と四季折々の花、彼女の暮らしを綴ります。毎週水曜更新。