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7月は「ユリ」。凛と立ち、たおやかさも可憐さも兼ね備えた、美しい花|今月の花

連載 2018/07/05
7月は「ユリ」。凛と立ち、たおやかさも可憐さも兼ね備えた、美しい花|今月の花

ユリの季節がやってきました。ユリは現在、ほぼ1年中、手に入る花ですが、本来の開花期は夏。凛々しく艶やかな顔立ちに、濃厚な香り…。暑い夏もきりりと花を咲かせる、強い生命力に溢れた花です。旬の花だから、花もちがいいのも魅力。種類もたくさんあります。ひと重咲きに八重咲き、変わり咲き。色は、青系以外が揃います。そんな多種多彩なユリのなかから、今月のアレンジに選んだのは、テッポウユリ。上品さが自慢の日本のユリです。

世界には約100種のユリの原種があるといわれ、アジア産は約60種。うち約15種が自生している日本は、ユリの宝庫です。『古事記』や『日本書紀』にも登場し、園芸が大流行した江戸時代には、スカシユリが百数十品種も誕生。江戸末期には、日本のユリがヨーロッパに渡り、大評判になりました。やがて、ユリの球根の海外輸出が始まり、ピーク時の1937年には4000万球以上を輸出。世界のユリ需要の90%を占めたとか。一方、品種改良は19世紀後半から始まり、現在でも盛んです。最近では八重咲き品種が多く出回るようになりました。

【今月のアレンジ】
真珠の艶のように光沢が魅力の、テッポウユリ。柔らかな香りを放ち、涼しげに咲く花が主役です。美しいフォルムを中心に集め、蔓性の軽やかなクレマチスを足元にあしらいました。大小の星形の花をちりばめたアレンジは、まるで夏の夜空のようにも。白とグリーンの競演が、ひんやりとした空気も漂わせます。*ユリ(テッポウユリ)、クレマチス(プリンセスケイトほか)
花・相澤美佳 撮影・栗林成城

季節を感じる暮らしのことば「緑陰」「青田風」

7月は、太陽が輝く季節です。日差しがまぶしく、緑が勢いを増すなか、自然も人の営みも活気づいてきます。だからこそ、響きが爽やかなことばを、口にしてみませんか。暮らしのなかで使ってみたい、ときめくことばを二語、紹介しましょう。

■緑陰
緑に染まる木立の陰をあらわすことばです。日差しが差し込み、木漏れ日が感じられ、涼やかで明るい印象があります。テーブルを出して食事をしたり、読書をしたり、会話を楽しんだりと、思い思いに過ごしながら、夏ならではの光と影を十分に味わいたくなります。

■青田風
青々と生え揃った稲田をわたる風をいいます。春のあいだは田んぼの苗もまだ小さく、水面が鏡のように輝いていました。今は稲の葉も水面を覆い隠すほど、ぐんぐんと伸びています。その青い葉をいっせいになびかせる、一陣の風のこと。

Profile相澤美佳

『デザインフラワー花遊』チーフデザイナー。ウエディングのフラワーコーディネイトを中心に、デモンストレーション、講演、講師活動など幅広く活躍。洗練されたトータルコーディネイトには定評があり、フラワ...アーティスト詳細を見る


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