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サマーエンドに飾りたいヒマワリ | 花のある週末、はじめませんか Vol.35

サマーエンドに飾りたいヒマワリ  |  花のある週末、はじめませんか  Vol.35

こんにちは!「ウィークエンドフラワー」プロデューサーの小川典子です。こちらでは、旬の季節に楽しみたい花の、“長もちさせるハウツー”や“簡単おしゃれなコーディネイトのコツ”をお伝えしていきます。花瓶がなくても大丈夫。少しの花材と身近な雑貨を組み合わせて、家のなかに自分のお気に入りの花コーナーを作ってみませんか?

9月第1週のおすすめは「ヒマワリ」

9月のウィークエンドフラワー .その1/ヒマワリ(和名:向日葵 英名:sunflower )
●原産国:北アメリカ
●主な生産地:千葉県、愛知県、北海道

目に映るものはにわかに秋色を帯び、肌を撫でる風の思いがけない涼しさに、夏の終わり特有のメランコリーな気分になります。

花屋さんではひと足早く季節が進んでいて、秋を予感させるオレンジ色の花々や、色づき始めた枝ものや実ものも増えてきました。そんななか、行く夏を惜しむかのように並ぶヒマワリたち。本格的な秋の花を紹介する前に、移ろう季節にぴったりなヒマワリのアレンジをお見せしましょう。

ヒマワリといえば、“THE太陽の花”、鮮やかな黄色のイメージ。今回チョイスしたヒマワリは、刷毛でさっとボルドーカラーをのせたような「サンリッチマロン」や、シックな赤いヒマワリ「ムーランルージュ」など、初秋の空気をまとった品種たちです。

そしてもうひとつのヒマワリ「テディベア」。ネーミングそのものの愛くるしさですが、ひとたび黄色のピッチャーにあしらったとたん、ゴッホの名作『ひまわり』を彷彿とさせる物憂げな表情に。

パリの都会暮らしに疲れてしまったゴッホが、人生の光を求めて移住した地、南仏アルル。アルルで出会ったヒマワリの姿は、ゴッホにとってまさに心に咲く太陽だったことでしょう。キャンバスにぶつけた黄色はやがて狂気となり、その後、彼が辿ることになる悲劇を思うと、燦々とした光より晩夏の少し色褪せた陽射しが似合うように感じます。

サマーエンドのヒマワリアレンジ

コンパクトなサイズのヒマワリを集めて、紅葉しつつある枝もの「ディアボロ」と、ヒマワリの芯の色とシンクロする「ワレモコウ(吾亦紅)」を合わせました。秋の風が吹く長野の高原からやってきた「ワレモコウ」、夏から秋に季節をバトンタッチするような存在ですね。洋花にはできるだけ小粒のタイプが合わせやすいと思います。

■材料(花材費=1500円~2000円)

●花材
*ヒマワリ「テディベア」/2本
*ヒマワリ「サンリッチマロン」/3本
*ワレモコウ/1/2本
*ディアボロ(枝もの)/1本

●器について
ヒマワリをいけるためにあるような黄色のピッチャーは、20年以上愛用している南仏の器。ピッチャーは、初心者の方にもいけやすい形状で、器のフォルムに助けられてアレンジが決まりやすくおすすめです。食器ですから、テーブルの上でも他のアイテムに溶け込みやすく、コーディネイトしやすいのもよいですね。

●コーディネイトについて
花をいけた器の下にはトレーなどを敷くと、“しつらえ感”が出ることはたびたびお伝えしていますが、器に対して少し大きめのトレーの場合は、一緒にカップやグラス、雑貨などを載せるとバランスが取れます。今回は黒のパッケージがおしゃれなマリアージュフレールの紅茶の缶と、ヒマワリ「サンリッチマロン」のレンガ色を繰り返すシックな赤いナフキンを合わせました。

■3ステップアレンジ

①小分けにしたディアボロの枝を、器の口元にいけます。紅葉の枝はどうしても水が下がりやすいので、できるだけ斜めに鋭くカットし、ハサミで枝をマイナスに割って少しでも水があがりやすいようにしましょう。

②ヒマワリを短くカットし、こんもりといけていきます。横並びにならないよう、前後左右少しずつ凹凸をつけるとよいでしょう。つぼみの1本は最後にあしらいます。

③ワレモコウの小枝を、やや長めに軽やかにあしらいます。花と花の間にスッスッと挿すようにいけるとよいでしょう。

※ヒマワリを中央にこんもりと集めたバージョン。ワレモコウがなくても素敵です。

■ヒマワリを長く楽しむコツ

*葉が多いと水が下がりやすくなるので、余分な葉はできるだけハサミで取り除きます。

*花首がしっかりしたものを選びましょう。花首が柔らかいものは、そのまま下を向いて咲いてしまいますので注意を!

*切り花鮮度保持剤を使用すると、一層長く楽しめます。

テディベア1輪のティーカップアレンジ

コロンとした「テディベア」は、小さくカットして1輪でいけてもかわいいですよ! カジュアルなティーカップにちょこっといけてみました。このくらいのサイズの器がバランスよいようですね。ヒマワリ1輪でも十分にかわいいですが、今回はパープル(染め)のアイビーを1本プラス。シックな色合いを組み合わせるだけで、秋モードになりました。

「グッバイひまわり、また来年ね」と声をかけながら、眺めています。

柔らかい陽射しにきらめく草花や静かに響く虫の音、もう夏が終わりますね。遠い日の想い出をリフレインして、夏の終わりはいつも切ない気持ちになります。目に映る光の移ろいや、ちょっぴり寂しい気持ちを花色に託すように、癒やしの花を自分にプレゼントしてみませんか。

ではでは皆さま、花と素敵な週末を。

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Produced by WEEKEND FLOWER

Profile小川典子

(一社)花の国日本協議会プロモーション推進室長/フラワーシーンプロデューサー。会社勤めの傍ら23歳から本格的にフラワーアレンジを学び、(株)ワコール、キリンビール(株)の花部門、食品部門のマーケ...アーティスト詳細を見る