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風薫る季節、ビバーナム・スノーボールを飾って心地よく|花のある週末、はじめませんか Vol.30

風薫る季節、ビバーナム・スノーボールを飾って心地よく|花のある週末、はじめませんか Vol.30

こんにちは!「ウィークエンドフラワー」プロデューサーの小川典子です。こちらでは、旬の季節に楽しみたい花の、“長もちさせるハウツー”や“簡単おしゃれなコーディネイトのコツ”をお伝えしていきます。花瓶がなくても大丈夫。少しの花材と身近な雑貨を組み合わせて、家のなかに自分のお気に入りの花コーナーを作ってみませんか?

4月第4週のおすすめは「ビバーナム・スノーボール」

4月のウィークエンドフラワー.その2/ビバーナム・スノーボール(和名:西洋手毬肝木 英名:Viburnum snowball)
●原産国:ヨーロッパ、東アジア
●主な生産地: 山形県、長野県、北海道、静岡県 ほか

まばゆい新緑の季節、もうすぐ風薫る5月です。ゴールデンウィーク、そして「令和」を迎えるその日、どう過ごす予定でしょうか。

「令和」を英語で表現すると「Beautiful Harmony」なのだそうです。

植物や花がもつ生命美溢れるたおやかさは、「Beautiful Harmony」の象徴のよう。そして、そのハーモニーのまさに土台となっているのが、多くの植物がまとっている“グリーン”ではないでしょうか。「令和」という言葉の響きからは、清らかな白い花が思い浮かびます。

植物の香りにさまざまな効果効能があるように、「色」が心身に与える効果もあります。花を通じて「色」がもつ心理的効果を私たちは享受できますね。さらに、生花の“精気”が人間のなかに宿る“気”を目覚めさせ、その効果を倍増させてくれるように感じます。

グリーンには情緒の安定や身体を癒やす効果があるとされ、可憐な白い花々にはリラックス効果があるといわれています。透明感溢れる「グリーン×白」の色合わせは、その心地よさはもちろん、気持ちをリセットして新たな出発を助けてくれる色。季節、環境、そして時代も変わろうという揺らぎの季節、私たちの心と体にやさしく寄り添ってくれます。

そこで今回は、旬のグリーンの花としてとても愛されている「ビバーナム・スノーボール」を紹介します! スノーボールは、ビバーナムのなかでもっともポピュラーな品種。これからシーズンを迎えるバラやシャクヤクをはじめ、どんな花とも相性抜群! 少し入っているだけで、そのアレンジがおしゃれに見える魔法の花材です。“新緑色”の葉も魅力的。

ボール状の小さな花の集まりは、一見、アジサイのようですが、アジサイにあらず、「スイカズラ科ガマズミ属」の植物。低木で育てやすく、ガーデニング用の庭木としてもとても人気で、初夏を代表する花木です。

花屋さんに並ぶ花材のなかでは、ひと際爽やかなグリーンの色。ライムグリーンともアップルグリーンともいえる黄緑色は、咲き進むにつれて淡い白に変わっていき、最後には白い雪玉のようになる品種だから「スノーボール」と呼ばれるようになったとか。

切り花では、冬の終わりから輸入ものが出回りはじめます。一方、国産のみずみずしいスノーボールはこれからが旬! 季節に先駆けて3月頃に静岡県産が、トップシーズンには長野県や山形県産、そして終盤の5月下旬~6月は北海道産と、産地は北上していきます。美しいシーズンにぜひいちど、手に取ってみてくださいね!

スノーボール+白い花々で、心地よいリビングフラワーを

スノーボールの淡いグリーンの色は、どんな色合いの花とも相性がよく、やさしく洗練された雰囲気になります。初夏の始まりにおすすめしたい花合わせは、同じような明るいグリーンの花や白い花との組み合わせ。いまの季節ならではの旬の花合わせを、数パターン紹介しましょう。

ビバーナム・スノーボールは水が下がりやすい花なので、吸水性スポンジに挿すアレンジより、直接水にいけるデザインに適しています。いける際も、できるだけ花丈が短めなほうがおすすめ。木質の部分からは水を吸いにくいので、ごく短くあしらうのであれば、茎の緑色の部分からカットしたほうが長く楽しめます♪

スノーボール+クリスマスローズ

クリスマスローズは冬から春先に咲く花ですが、初夏の始まりに切り花で、日もちのよいグリーン系品種が出回ります。写真のクリスマスローズは、購入してから1週間経ったもの。まだまだきれいですね。楚々とした雰囲気が、ビバーナム・スノーボールや黄緑色の草花たちによく似合います。コロンとした花姿を生かして、ふんわりラウンドの花あしらいに。

■材料(花材費合計=1500~2000円)

●花材(画像左から時計まわりに)

*レースフラワー「グリーンミスト」/1本
*クリスマスローズ「マグニフィセントベルズ」/1/2本(1本を小分けに)
*タラスピオファリム(ナズナ)/1本
*ビバーナム「スノーボール」/1本(4輪)

●器について
花色の黄緑を引き立てる、グリーン系のガラス器をチョイス。透明感溢れる花色には、ガラスがぴったりです。もちろん、無色のガラスでも涼しげで素敵。テイストは変わりますが、陶器などの和の器でも、初夏の風情のあるアレンジになると思います。

●コーディネイトについて
ダークグレーのトレーや麻のクロスを合わせると、みずみずしいなかに少しシックなニュアンスも。

■3ステップで簡単アレンジ

①スノーボールを木の部分から切り離すように、1輪1輪小分けにします。ほかの花材も器の高さに合わせて、あらかじめ短くカットします。

②スノーボールとグリーンミストを、こんもりしたラウンド状にあしらいます。花器の縁をうまく活用して、引っ掛けるようにいけていくと落ち着きます。どうしてもいけにくい場合は、あらかじめスノーボールとグリーンミストをまとめ、茎を輪ゴムで留め、ミニブーケ状にしてから器にあしらいましょう。

③スノーボールの上にそっと載せるように、クリスマスローズを中心にあしらしいます。最後にタラスピオファリムを軽やかに飛ばせば、できあがり!

タラスピオファリムは入れなくてもOK。その場合は、より落ち着いた雰囲気になりますね。

■ビバーナム・スノーボールを長く楽しむコツ

弱いイメージですが、水あげがしっかりされていれば、思いのほか長く楽しめます。

*花全体がほころんだものを選びましょう。
*木質部分をできるだけ斜めにカットし、ハサミをマイナスに入れて割り、湯あげしましょう。もしくは、花全体を水に浸ける方法が効果的。木質部分は、カッターなどで表皮を削ぐとベターです。
*下葉を取り除き、いける際には枝を必ず斜めに切り戻します。ごく短くあしらう場合は、木の部分から切り離すように、茎の緑色の部分からカットしたほうが長く楽しめます。
*切り花の鮮度保持剤を使用しましょう。元気がなくなったら再び切り戻し、鮮度保持剤入りの新しい水に替えましょう。

スノーボール+クレマチス

これから旬を迎えるクレマチス。綿帽子のようなつぼみと、星のように咲く可憐な白い花が大人気の「ホワイトジュエル」を合わせて、初夏らしいバスケットアレンジに。バスケットのなかに水の入った器を仕込み、黄緑色があふれかえるようにあしらいましょう。

スノーボール+初夏の白い草花いろいろ

野原から摘んできたばかりの草花を、ふんわり束ねたような感じの投げ入れスタイルのアレンジ。数種類の白い花をミックスしています。画像ではわかりにくいですが、フラワーベースもそんな素朴な雰囲気に似合う、白いホーローのピッチャーを合わせています。

このふんわり感を出すには、花そのものが軽やかな印象、柔らかな質感の花びらや葉をもつ種類を選ぶことがポイントです!

●花材
*ビバーナム「スノーボール」/1本
*デルフィニウム「ピクシーホワイト」/1~2本
*ニゲラ「ミスジーキルホワイト」/1~2本
*リューココリーネ(白)/1本
*オキシペタラム「マーブルホワイト」/1~2本

白×グリーンの花々がきらきらと初夏の光をまとって、週末のリビングに心地よい風が流れるよう。身も心もリフレッシュできて、きっときっと、内側からキレイになれます!(笑)

木漏れ日きらめく美しい季節、近所の花散歩も素敵です。街路樹のハナミズキを見上げるだけでハッピー。ちょっと路地に入ると、思いがけず満開に咲き乱れる卵色のモッコウバラやナニワバラに出会ったり、濃密な香りを放つ純白の羽衣ジャスミンに心奪われたり。自分だけの秘密の花園を見つけたようで、どこか懐かしさと小さな幸せを感じます。

私は、来る「令和」を花と迎えましょう!と計画中です♪
5月1日はちょうど、「Jour de Muguet スズランの日」でもありますね。
部屋をすっきりと片付けて、美しいスノーボールや幸福が訪れるスズランなど、大好きすぎる白グリーンの花々をすがすがしく飾って、新たな元号のスタートにしたいと思っています。

ではでは皆さま、花と素敵なゴールデンウィークを。

★公式インスタグラム、@weekendflower_official もぜひフォローしてください!

Produced by WEEKEND FLOWER

Profile小川典子

(一社)花の国日本協議会プロモーション推進室長/フラワーシーンプロデューサー。会社勤めの傍ら23歳から本格的にフラワーアレンジを学び、(株)ワコール、キリンビール(株)の花部門、食品部門のマーケ...アーティスト詳細を見る

この連載について

花のある週末、はじめませんか

週末は花を飾って、季節を感じてみませんか。「ウィークエンドフラワー」プロデューサーの小川典子さんの提案です。花瓶がなくても、旬の花と身近な雑貨で、SNS映え抜群のワンシーンが描けます。