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ダリアのおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ12選

ダリアのおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ12選

華やかな大輪というイメージの強いダリア。原種はひと重咲きの小花で、かつては、どこの家の庭先にも咲いている楚々とした花でした。ブームに火がつき、さまざまな品種が登場するようになり、素朴な花のよさが見直されているようです。花色も咲き方も大きさも多彩なダリアは、さまざまなシーンで、異なる魅力を放ってくれます。かわいらしく、ときには妖艶に…ダリアの魅力を存分に生かした飾り方を、東京・巣鴨で花店『フィールド』を主宰する斉藤理香さんと、東京・自由が丘で花のアトリエ『ランコントレ』を主宰する大髙令子さんが提案します。

知っておきたい! ダリアのこと

ダリアの生まれ故郷がどこか知っていますか? なんと日本から遠く離れたメキシコなんです。スペインの植物学者によって、1789年に初めてヨーロッパにもたらされました。ナポレオンの最初の妻、皇妃ジョゼフィーヌも魅了されたひとりです。スペインからフランス、イギリス、ドイツへと瞬く間に広がり、1830年ごろには園芸品種は1000種を超え、1955年ごろになると3万種以上になったといわれています。熱狂ぶりが伺えますね。

ダリアって、色も形もこんなに多彩! 品種名を右上から紹介しましょう。ノーブルピーチ、ブルーライト、バンルージュ、雪国、サフラン、小舟、ラ・ラ・ラ、アヤピー、マルコムズホワイト、ブラッディサンセット

そして、日本にやってきたのは、江戸時代末期のこと。天保12年(1841年)といわれています。「天竺牡丹(てんじくぼたん)」の名で紹介され、園芸好きの間ではたちまち人気に。明治後期には、一般の人たちの間にも広く知られるようになります。

月日が経つなかで何度かブームはあったものの、やがて人気は下火となり、忘れ去られた存在に…。そんな折、黒いダリア「黒蝶」が1997年に誕生し、切り花として流通し始めると、ダリアブームが一気に再燃! 2002年頃から新品種が多く出回り、今では花屋さんに欠かせない定番人気の花となりました。

高さ8mにもなる大型の原種「皇帝ダリア」。花は可憐なひと重咲きながら、茎はまるで竹のよう。ダリアの概念が変わります。

ここで、花屋さんに並ぶダリアの選び方と、長もちさせる方法を紹介しましょう。ダリアは畑で大切に育てられたのち、採花して市場を通り、花屋さんに並びます。畑で採花するときにつぼみの状態だと、きれいに開くことができないみたい。だから、開いた花が店頭に並んでいるんです。購入するときは、7~8分咲きを選ぶようにしましょう。

ダリアの開花の変化です。左から、つぼみ、5分咲き、8分咲き、満開。小さなつぼみが、こんなに大きく咲き誇るなんて感動しませんか。

花器にいけて飾るとき、葉は傷みやすいので、余分な葉は取り除きましょう。そうすることで、水の蒸散を抑えたり、花が水を吸い上げやすくなったりします。水あげは水切りで十分ですが、水が下がりやすく、水が汚れやすいので、1日1回水替えと切り戻しをしてください。切り花鮮度保持剤を使うと、もちがよくなります。

いける前に、余分な葉は、ハサミで切り取りましょう。

花びらの多い八重咲きダリアは、外側の花びらから反り返り、裏側が傷み始め、変色してきます。そのままでは見栄えがよくないので、傷んだ部分を切り取ると、長くきれいな花が楽しめます。傷つきやすい花だから、大切にケアして美しい姿を愛でましょう。

花や茎を傷めるので、花びらを無理に手で抜かないようにしましょう。ハサミで傷んだ部分を、丁寧にカットすることが大切です。

それでは、変幻自在なダリアの魅力を、余すことなく堪能していきましょう。

ダリアを、素敵に飾りたい!

色幅豊かなピンクダリアは、シーンを選ばず、大活躍!

淡くてクリアなピンクがあれば、しっとりとした濃いピンクまで、色幅の豊富さはダリアならでは。しかも、花の形も多彩なので、品種によって印象はガラリと変わります。飾りたいシーンやイメージに合わせて、自由にアレンジを楽しんでみませんか。

バスケットに大人色のかわいい素顔を詰め込んで

花材:ダリア(NAMAHAGEパープル、NAMAHAGEチーク)、ライラック、スカビオサ、ハーブゼラニウム 花・斉藤理香

赤紫に近いこっくり色のダリアは、艶っぽくて大人の色香が漂います。そのまま素直にいけても素敵ですが、爽やかグリーンとなら、ドキッとするほどのかわいらしさ! 器をバスケットにしたのも、雰囲気作りにぴったりです。複色ダリアに合わせて、ライラックは淡く、スカビオサは濃く。同系色の濃淡を交えると、色なじみがよく、印象深い仕上がりになります。

ピンクの水玉模様が、陽気な気分を盛り上げます

花材:ダリア(アヤピー、サフラン、純愛)、アジサイ、クラブズアップル、ハーブゼラニウムなど 花・大髙令子

やさしい印象の淡いピンクのダリア。スカイブルーにピンクの水玉模様をペイントしたポップな器と合わせたら、あら不思議! ぐっとカジュアルに見えるでしょう。3種のダリアは同系色でグラデーションがきれい。あえてラフな感じであしらうのがポイントです。この気取らないスタイルがかえって新鮮。ゆらゆら揺れる赤い実もキュートで、リズミカルです。

ダリアと一緒に、アフタヌーンティーはいかが?

花材:ダリア(ノクターン、レベッカリン)、バラ(ルージュロワイヤル)、野ブドウの葉 花・大髙令子

ま夏が苦手なダリアだから、木漏れ日が嬉しい春や秋、陽だまりが心地よい冬には、テラスでダリアを眺めながら、楽しいティータイムを過ごしましょう。木製のケーキスタンドに、ラズベリーやイチゴ色のダリアをアレンジすれば、マカロンが映えていっそうおいしそう。小ぶりなダリアを選ぶとバランスよく決まります。香りのよいバラで、ロマンティック気分を添えて。

大胆に、艶やかに。ドラマティックな表情を味わい尽くす

花びらのうねりが美しい大輪の八重咲きに、漆黒のような深い赤が印象的な品種、ふたつ以上の色を優雅に織り交ぜた色合いなど、いずれも“これぞダリア!”と言いたくなる表情です。情熱的な色合いと、ゴージャスなサイズ感を贅沢に生かしたアレンジは、胸を打つほどに美しい。

赤と白だけで描く、華やかですがすがしいリース

花材:ダリア(ラ・ラ・ラ、ブラッディサンセット、バンルージュ)、シンフォリカルポス、ジニアなど 花・大髙令子

深い赤の大輪ダリア、ブラッディサンセットは迫力満点。それをリースの土台にし、明るい赤の大輪、バンルージュと、白地に赤いラインが美しいラ・ラ・ラをアクセントにした、巨大なリースです。多種類の赤いダリアを重ねることで奥行き感が生まれ、さらに白い斑入りですっきりと。ゴージャスでありながら、白と黄色いしべがフレッシュ感を漂わせています。

色を重ねてときめきを宿す、エレガンスとの一期一会

花材:ダリア(コロナ、ガーネットクイーン、ロータスルージュ)、バンダ、バラ(マルダムール)、ビバーナム・ティナスなど 花・斉藤理香

華やかで透明感のある赤が魅力のダリア、ガーネットクイーンに、青みのある赤が上品なロータスルージュと、オレンジ色がアクセントになったコロナを交えた三重奏は、息をのむほどに妖艶です。さらにピンクのバラと、紫色のバンダを加えることで、ダリアの澄んだ彩りを引き立てながら、奥行きと広がりを描いてくれて。極上のエレガンスの完成です。

錦秋の景色を中庭に描いて。豊穣の季節を喜びます

花材:ダリア(ファイアーワークス、サマンサ、真朱)、センニチコウ、シンフォリカルポス、ヒペリカム、ヒバなど 花・斉藤理香

中庭を飾るのは、穂が風に揺れ、黄色やオレンジ色に色づいた秋の里山のような艶やかな花あしらいです。中心が黄色で花びらの先端が朱赤のダリア、ファイアーワークスと、ピンクと黄色の複色が華やかなサマンサ、さらに花びらの先端がアズキ色に染まる真朱をミックスさせて伸びやかに。高低差を出し、向きに変化をつけながら、美しい情景を描きました。

懐かしさを感じる、情緒豊かなダリアの表情を愛して

ゴージャスな大輪に目を奪われてしまいがちですが、ダリアの魅力はそれだけではありません。もともとは庭先に咲いていた素朴な花だったのですから。郷愁を誘う小輪の品種をあしらったり、暮らしのなかに溶け込むようにアレンジしたり、遊び心で楽しんでみませんか。

光の粒のような黄色いダリアを集めて、元気をチャージ!

花材:ダリア(小舟)、野ギク、テマリソウなど 花・大髙令子

小輪咲きのダリア、小舟は、小さいけれど輝くような黄色で、周りを明るくしてくれます。まっすぐ上向きに咲くダリアだから、高低差をつけて伸びやかにあしらいましょう。足元にはグリーンのテマリソウをたっぷりと使い、ふわふわと気持ちよさそうなコケむした庭をイメージしました。可憐な小ギクが、対照的な形をしたふたつの花を自然につないでくれています。

カンテラに浮かぶ、丸い花灯りが「ようこそ!」の印

花材:ダリア(フーガ、レネット、アプリコットシェイク)、トケイソウの蔓など 花・斉藤理香

カンテラの扉を押し開けて、ころころと溢れ出す玉のようなダリア。白地にボルドーの細い斑が入る大人っぽい表情のフーガに、オレンジ色のレネット、花びらの先が白っぽくなるパステルカラーのアプリコットシェイクなど、個性豊かなダリアで埋め尽くした贅沢なアレンジです。野趣溢れるガーデンパーティーの、ウエルカムフラワーにもぴったり。

コスモスと一緒に、そよ風に揺れるやさしい風情を


花材:ダリア(マジックモーメント、クリスティーナ、クリスタルパープル)、コスモス、ワックスフラワー、ダイヤモンドリリー、ツルバキア・フラグランス、ラムズイヤーなど 花・斉藤理香

デコラティブなダリアを可憐なコスモスと合わせれば、ふんわり、軽やか。花びらの先がほんのりピンクに染まるダリア、マジックモーメントに、1輪でピンクのグラデーションを描くクリスティーナ、白~紫がかったピンクをまとうクリスタルパープルなど、やさしいピンクでトーンを合わせれば、そよ風に揺れるようなナチュラルなアレンジに仕上がります。

肌寒くなる季節の贈りものには、ダリアがお似合い

気温が下がり、空気が澄んでくる秋からは、ダリアの花色がいっそう冴えて鮮やかに。透明感があるのに、どこか温もりを感じるダリアは、肌寒くなる季節に不思議とよく似合います。色づき始めたグリーンを合わせたり、ギフトに添えたり。季節を贈るギフトに活用しましょう。

豊満な白きダリアの花束が魅せる、気品をプレゼント

花材:ダリア(マルコムズホワイト、雪国)、ヒペリカム(初霜)、アイビー 花・大髙令子

迫力のある巨大輪で花びらの先が少しねじれるダリア、マルコムズホワイトと、丸みのある花びらが特徴の中輪、雪国。透明感のあるふたつの白いダリアを組み合わせた花束のみずみずしいこと! 周りを紅葉したグリーンで囲み、しっとりと上品なマロンカラーのペーパーで包めば、シックで優雅な花束のできあがり。上質な花が醸し出す、極上の美しさに酔いしれて。

ギフトを引き立てる、コサージュに心を込めて

花材:ダリア(ブルーライト、アトム)、モミノキ 花・大髙令子

寒い季節に嬉しい、手袋とマフラーの贈りもの。どんな装いにも合うシックな色を選びがちだからこそ、華やかなコサージュが効いてきます。中心が濃い紫色になるダリア、ブルーライトと、濃い赤紫色のアトム。たった2輪でこんなに洗練されたグラデーションが描けるのも、1輪に存在感のあるダリアならでは。シャープな花形が、ウールの温もりを引き立てます。

直径約20㎝の巨大輪を贈る、サプライズギフト!

花材:ダリア(リュミエール)、ミント、秋色アジサイ 花・斉藤理香

ワインボックスを開けたときの驚く顔を想像してみて。ボトルが数本入る空間に収まっているのは、直径約20㎝もの巨大輪のダリア、リュミエール。黄色にオレンジ色がのる複色は、眺めるほどに明るい気持ちになりそうです。クッションとして敷き詰めているのはハーブ! 爽やかな香りに癒やされます。五感を刺激し、笑顔をもたらすサプライズギフトはいかが?

花・大髙令子、斉藤理香 撮影・山本正樹、落合里美 構成と文・山本裕美


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