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ポトスの水やり方法。適切なタイミングと頻度で、根腐れを防ぎます

ポトスの水やり方法。適切なタイミングと頻度で、根腐れを防ぎます

艶やかなハート形の葉が美しいポトス。丈夫なため、園芸ビギナーでも育てやすい観葉植物です。おしゃれなカフェなどで、インテリアグリーンとして飾られているのを見かけ、人気ぶりが伺えます。ここではポトスを例に、植物栽培の基本ともいえる水やりについて詳しく見てみましょう。All Aboutガイドで、ガーデンライフアドバイザーの畠山潤子さんにお聞きしました。

1.ポトスを育てる前に知っておきたいこと

ポトスは、常緑の蔓性植物です。熱帯雨林が原産地なので耐寒性はありませんが、屋内であれば1年中楽しめる観葉植物です。

ポトスの基本データ
学名:Epipremnum pinnatum
科名:サトイモ科
属名:ハブカズラ属
原産地:ソロモン諸島
和名:黄金葛(オウゴンカズラ)
英名:Pothos
葉の観賞期:オールシーズン
葉色:緑、複色
生育適温:20~30℃(最低10℃以上)

ポトスの苗は、園芸店やホームセンターの園芸コーナー、ネットショップなどで、1年中出回っています。ごく小さな苗なら、100円ショップの店頭に並んでいることもあります。

初めてポトスを育てる場合は、春から秋の間がおすすめです。吊り鉢にして美しい葉を枝垂れさせたり、ヘゴ支柱を使ってグリーンタワーに仕立てたり。また、蔓を長く伸ばして壁面に添わせ、天然のガーランドにするのも素敵ですね。

2.水やりの方法と、そのタイミング

ポトスの水やりのタイミングは、時間帯でいえば朝のうちがベストです。早朝から、日が高くなる前の午前中、涼しい時間帯のうちに水やりをするのがコツです。

ポトスは鉢植えで管理しますが、培養土で栽培する方法とハイドロカルチャーにする方法があり、それぞれ水やりの仕方や頻度は異なります。次の項からは、植えつけ別の水やりを紹介しましょう。

3.培養土で育てている場合の、ポトスの水やり

水やりの頻度

基本的に、鉢土がしっかり乾いていることを確認してから水やりをします。天候により、土に湿り気が残っている状態であれば水やりは不要です。従って、必ずしも毎日水やりが必要なわけではありません。

水やりの確認方法

鉢植えのポトスの水やりのタイミングを確認するには、指で土をさわってみる、あらかじめ鉢土に割り箸などを刺しておいて、引き抜いて湿り気があるか見る…といった方法があります。

両手で持てる大きさの鉢植えであれば、水やり前と水やり後の鉢の重さを体感しておくというのもひとつの手です。

水やりのコツ

「鉢土が乾いたら、鉢底穴から水が流れ出てくるまでたっぷりと水やり」というのが基本です。土の表面だけが濡れた程度の水やりでは、根まで水が届きません。ですから、ジョウロなどで水を与えるときは、底から水が流れ出ているかを、しっかり確認してください。

なお、ポトスを枯らしてしまう原因として、日課として毎日せっせと水やりすることによる過湿が多いので、注意します。「乾と湿のメリハリ」を意識して水やりをしましょう。

4.ハイドロカルチャーの場合の、ポトスの水やり

水やりの頻度

ハイドロカルチャーの場合は、容器の中の水がすっかりなくなってから、2~3日後に水やりをします。従って、水やりの頻度は少なくて済むのが、ハイドロカルチャーのメリットでもあります。

ただし、ハイドロカルチャーの場合も葉の表面にホコリがついてしまうのは避けられません。時々、葉水を与えながら、ホコリを拭き取ります。

水やりの確認方法

ハイドロカルチャー用の透明な器やガラスコップであれば、外から水の量が見えるので、水やりのタイミングがつかみやすいでしょう。

家にある陶器などに植えつけて、なかの様子が見えない状態の場合は、ハイドロカルチャー用の水位計が便利です。長さが数種類あるので、器の高さに合わせて買い求めます。水位計は、植え込みの際に、しっかり器の底に当たるように立てておきます。ゲージの見方は、添付の説明書に記載されていますので、よく読んでおきましょう。

水やりのコツ

ハイドロカルチャーの場合は底穴のない器を使いますので、当然、水やりした際の余分な水分も抜けていきません。

水やりの際に多く水を入れすぎた場合は、植え込み資材がこぼれないように押さえながら、そっと器を傾けて、余分な水を流します。

なお、ハイドロコーンなどの資材が全体的に乾ききってしまった場合は、いちど全体を湿らせるように水を与え、その後に余分な水を流すようにします。

5.水やりは、季節によっても多少変わります

水やりの具合は、天候のほか、植物の生育状態や季節で多少変わります。そこで、この項では季節ごとの違いを見ていきましょう。

春~秋

ポトスの生育期にあたります。基本どおりに「鉢土が乾いたら、たっぷり」と水やりをします。

なお、ポトスを室内で観賞していると、どうしても葉にホコリがつきがちです。気がついたら、葉水(シリンジ)をかけて、ホコリを洗い流して拭き取ります。生育期間中であれば、時々、戸外に出して、シャワーを浴びせるようにして洗い流してもよいでしょう。

冬の間も「鉢土が乾いたら水やり」の基本は変わりません。ポトスの生育が緩慢になるので、吸い上げる水分量も減ります。水やりを控えめにし、やや乾かしぎみにします。しかし、暖房機器で、室内の空気が予想以上に乾燥していることがあります。時々、葉水を与えるなどして、葉の傷みを防ぎます。

6.ポトスの水やり、注意点が知りたい

ポトスは熱帯雨林原産の植物なので、高温多湿に強い性質があります。しかし、本来は他の樹木などに着床して這い登っていく蔓性の植物なので、鉢植えにした場合は土の過湿を嫌います。

そのため、水はけよい土に植えつけます。小さい鉢ほど土の量が少ないため乾きやすく、大鉢とでは土の乾き具合が異なるということは頭に入れておきましょう。

鉢植えのポトスに勢いよく水やりすると、水は鉢の内面を伝ってすぐに流れ落ちてしまい、肝心の根に水が行き渡っていないことがあります。水やりをする際は、細口の水差しなどで株元にやさしく水を与えます。

ポトスの鉢の下に鉢受け皿を置いている場合は、水やり後に鉢底から流れ出た水はそのままにしておかず、必ず捨てるようにしましょう。いつも鉢受け皿に水が溜まっていると、根腐れしてしまうことがあります。

逆に、鉢受け皿に水が溜まるのが嫌だから、鉢底から水が流れ出す前に水やり終了!という「水のちょいやり」もNGです。『ポトスを元気に育てるには、適した土作りと植え替え(定植)が必要です』で、土の団粒構造について解説しています。水やりをすると、団粒と団粒の間の空気が押し流され、ここに水分と共に新しい酸素が供給されます。「ちょいやり」では、土は湿っても、この大事な酸素を供給するまでには至りません。水やりの基本である「鉢植えでは鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと」というのには、このような理由があるのです。

7.ポトス栽培のなかで、水やりの役割

ポトスに限らず植物栽培における水やりは、俗に「水やり3年(5年とも)」といわれるくらいに奥深いものです。

なぜなら、水やりは次のような役割を担っているからです。

・植物の根に水を吸収させる
・根が呼吸するのに必要な酸素を供給する
・高温期には株や土の温度を下げる
・葉に付着したホコリなどを落とす(葉への散水の場合)

つまり、水やりはただ毎日の日課で漫然と植物に水をかけるという行為ではなく、以上のような役割を念頭に、植物の根がしっかりと水分や酸素を吸収できるよう与える必要があるということです。

日々の水やりに際し、土の乾き具合を確認するとともに、葉色はどうか、虫害や病気は出ていないかなど、植物の様子を観察することも日課にしたいですね。

監修畠山潤子

ガーデンライフアドバイザー


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