もっと気軽にもっと身近に。花のある暮らしを

  • TOP
  • 記事一覧
  • アベリアの水やりの方法!適切なタイミングと頻度は?

アベリアの水やりの方法!適切なタイミングと頻度は?

記事 2019/04/06
アベリアの水やりの方法!適切なタイミングと頻度は?

アベリアには、黄色やクリーム色の斑入りなどのさまざまな葉色があり、カラーリーフとして人気がある庭木です。また、ほのかに甘く香る小花も、庭を彩ります。アベリアは、日のよく当たる、水はけのよい土壌を好む植物です。ここではアベリアの鉢植えと庭植えの適切な水やりの方法を紹介します。監修・宮内泰之(恵泉女学園大学准教授)

1.アベリアを育てる前に知っておきたいこと

アベリアは、あまり水やりを気にしなくてもよい植物です。ですが、鉢栽培の場合は、水やりのタイミングと方法が成育に影響を及ぼします。大切な水やりについて学ぶ前に、まずアベリアを育てるための基本情報を知っておきましょう。

アベリアの基本データ
学名:Abelia × grandiflora
科名:スイカズラ科
属名:ツクバネウツギ属
原産地:園芸品種
和名:ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)、ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)
英名:Glossy abelia
開花期:5月中旬〜10月
花色:白、淡紅白色
植え付け時期:4月または9〜10月
耐寒気温:−10℃

明るい葉色に斑が入るタイプのアベリアは、庭を明るく演出してくれる

アベリアは樹高1〜1.5mの半常緑低木です。暖地では常緑ですが、寒地では落葉します。5月中旬〜10月の長い期間、白や淡いピンク色で釣鐘状の小さな花を枝先に咲かせます。花には、甘い香りもあります。葉は濃い緑色のものや、鑑賞価値の高い白や黄色の斑入りのものもあります。公園や道路の植え込み、庭木、生け垣としてよく使われる花木です。

2.水やりの方法と、そのタイミング

植物にはたっぷりの水分が必要なものと、さほど必要でないものがあります。アベリアはどちらかというとあまり水を必要としません。しかしながら水切れすると、生育や花つきが悪くなってしまうので注意が必要です。

水やりの役割

水やりは簡単な作業のように思えるかもしれませんが、植物にとって重要な役割をもっています。水やりには大きく3つの役割があります。

1.水分を補給する。
2.肥料・養分を溶かす。
3.プランターなどの内にたまった二酸化炭素や古い水などを押し出し、新たな空気を入れ替える。

これらの役割を十分理解し、適切な水やりを心がけるようにしましょう。

水やりをする場所と水圧、水温

水やりをする際に注意したいのが、花や葉に直接水をかけないようにすることです。水を花や葉に直接かけてしまうと、病気になる可能性があります。

水圧にも注意しましょう。そっと水をかけたい場合や広い範囲の水やりは、水圧を下げるようにします。その方法は、ジョウロのハス口を上に向けて水やりをするようにします。また、注ぎ口に手を当てて、水の流れをやわらげるようにするとよいでしょう。葉や幹の汚れを落としたい場合は、水圧を強くしたほうがよいため、ハス口を下に向けます。植物によっては、ジョウロではなく、霧吹きの方がよい場合もあります。適した道具で水を与えるようにしましょう。

水温にも注意が必要です。とくに、夏にホースを使って水やりをする場合、ホース内の水が高温になっていることがあります。しばらく水を流して水温が下がってから水やりをしましょう。高温の水を与えてしまうと、根を傷める原因となってしまいます。

鉢植えは土の乾燥状態を目安に

鉢植えの水やりのタイミングを見極めるには、鉢の用土の乾燥状態を見ます。鉢の土は、表面から乾いてきます。土の表面が乾いてきたら水やりを行うようにしましょう。基本的に1日1回か、2日に1回程度の頻度で行いますが、土の乾燥は天候や気温、植物の生育状況などによって変わるので、様子を見て水やりをするのがポイントです。

庭植えは高温乾燥期のみ水やりをする

庭は、鉢に比べて土の量が多く、土壌に水分がたくわえられています。よって、基本的に水やりは必要ありません。ただし、雨の降らない日が続いたときや空梅雨で日照が多い時期には、水やりを行いましょう。

水やりは午前中に

水やりに適した時間帯があります。一日のなかだと、午前中のできるだけ早い時間が適しています。とくに夏の気温の高い時期には、水やりによって鉢のなかに溜まった水の温度が高くなってしまうことがあるので注意が必要です。それにより、根を傷めることがあるので気をつけましょう。

アベリアは、鉢植え、庭植えのどちらでも栽培できますが、それぞれ水やりの頻度は異なります。次の項からは、植えつけ別の水やりを紹介します。

3.鉢植えのアベリアの水やり

水やりのタイミング

鉢植えのアベリアは、鉢土の表面が乾いてきたら水やりをします。水切れを起こしてしまうと、生育や花付きが悪くなってしまうので気をつけてください。また、受け皿に溜まった水を放置すると根が腐ってしまいます。水やり後は必ず確認し、溜まった水は捨てるようにしましょう。

基本的に1日1回か、2日に1回程度行いますが、土の乾燥は天候や気温、植物の生育状況などによって変わるので、様子を見て水やりをしてください。季節による水やりの違いは、「5. 季節によって水やりの方法に違いはあるの?」で詳しく説明します。

水やりの方法とコツ

ハス口は上に向けてつけて水圧を弱くします。まんべんなく水が行き渡るようにしながらそっと与えるようにしましょう。水圧を弱くすることで、鉢の土がえぐられてしまうことを防げます。

鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしましょう。鉢の縁から水があふれる場合には一旦水やりを止めます。その後、水が引いてから再び水やりをしてください。たっぷりと水やりをするのは、鉢のなかに水を溜め、用土に十分水を行き渡らせるためです。そして、底から水が流れ出るときに、用土の表面から新鮮な空気が取り込まれ、用土のすき間に行き渡ります。鉢の土の表面が濡れた程度では、用土に水を十分含ませることができません。

4.庭植えのアベリアの水やり

降雨量の比較的多い日本では、一度根付いてしまえば、ほとんど行う必要はありません。ただし、空梅雨で日照が多い時期や雨の降らない日が続いた場合は注意が必要です。庭土の表面が乾ききっているようなら水やりを行います。枝の広がりの下の土に、たっぷりと水やりをしてください。土の表面だけでなく、十分水が土に浸みこむまで、たっぷりと水を与えましょう。

5.季節によって水やりの方法に違いはあるの?

水やりの具合は、天候、植物の生育状態、季節で多少変わってきます。そこで、この項では季節による違いを紹介します。

夏は水切れに注意して

夏は高温で乾燥しやすい時期です。土壌が乾燥してしまうと、アベリアの生育や花付きが悪くなってしまいます。水切れを起こさないように土の乾燥を感じたら、朝のうちにたっぷりと水やりをしましょう。

冬は控えめに

冬は控えめに水やりをします。水やりのしすぎは、根腐れを起こしてしまうので気をつけましょう。ただし、冬の時期でも土の表面が乾燥したら水やりをしてください。

春、秋は土の乾きを見て

春、秋は、水やりにさほど神経質になる必要はありません。土の表面の具合を見て、乾ききっているようなら水やりをする程度にしましょう。

6.アベリアに水やりをするときの注意点

泥はねを起こさないように注意!

水やりのとき、用土に勢いよく水をあてないように注意してください。泥はねをして葉に飛び散り、カビなどの病原菌やウイルスなどが原因となって、病気が発生してしまうことがあります。水やりはジョウロやホースの先にハス口を上向きにつけて水圧を弱めて、泥はねしないようにしましょう。

水のやりすぎは根腐れの原因に

植物は水を切らすと枯れてしまいますが、土の乾燥状態を確かめず、水をやりすぎてしまうのもよくありません。水をやりすぎると、根を傷め、生育に悪影響をおよぼします。鉢のなかの用土が常に水で湿っている状態だと、酸素不足に陥り、根が腐ってしまうこともあります。根は水を求めて活発に生育するため、水が常に供給されて根が水を吸収しやすい状態では、根の発育が促進されないのです。そのことによって、生育に影響が出たり、一時的な乾燥にも弱くなったりします。

水やりは簡単な作業に思えますが、アベリアなどの植物に欠かせない作業です。土の表面を見て、乾き具合を確認し、水圧や水温、適した時間に、気をつけて行うようにしましょう。

構成と文・さいとうりょうこ

監修宮内泰之


関連記事