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カスミソウのおしゃれな生け方・飾り方。フラワーアレンジで長もちさせるコツ

カスミソウのおしゃれな生け方・飾り方。フラワーアレンジで長もちさせるコツ

カスミソウって素敵ですよね。ふわふわと舞い飛ぶような白い花が、どんなときにも心に寄り添ってくれます。寄り添うといえば、カスミソウはどんな花にもなじみ、やさしいアレンジにする唯一無二の存在! カスミソウの上手な選び方から、いける際のちょっとしたテク、おしゃれなアレンジの仕方まで、ここでマスターしてみませんか? 教えてくれたのは、カスミソウのウエディングブーケが花嫁からも大人気のアトリエ『フラワースタジオ フローラフローラ』を主宰する澤田和美さんです。これを機に、カスミソウともっとお近づきになりましょう。

1.花屋さんに並ぶ切り花のカスミソウ

小さな白い花をたくさんつけ、その様子が春霞を思わせることから「霞草」と名づけられたカスミソウ。どんな花とも調和し、シンプルにこの花だけでまとめても素敵なアレンジや花束になります。

でも、こうは思っていませんか? 切り花のカスミソウは、どれも一緒だと…。確かに、花屋さんに並んでいるとき、品種名までは明記していない場合も多いのですが、じつは、さまざまな品種があるんです。

もっとも多く流通するのは「アルタイル」(↓の写真の右)と「ベールスター」(左)。

いずれも日もちのよさで知られる品種。中輪に分類されるアルタイルは花数が多く、同時に開花するため、ボリューム感を出しやすいカスミソウです。それに対して、花の大きさと純白度を極めたのがベールスター。いちばん大きな花のサイズは約1cmもあるそうです! カスミソウのなかでは群を抜く大輪ですね。

ほかに、中輪サイズで茎がしなやかな「マリーベール」や、草丈の長い大輪「ビッグミスター」など、数多くの品種があり、価格に変動があるものの、一年中、市場に出回っています。

ピンクやブルー、黄色、オレンジ色などとカラフルな生花のカスミソウも、花屋さんでよく見かけませんか? これは、専用の染料を切り花に吸わせたもので、体に害のない安全なものを染料として使っています。水にいけているうちにつぼみも開き、つぼみからは染料に染まっていない白い花が…。つまり、1本で、2色が交じり合うバイカラーのカスミソウが楽しめるんです! 試しに、いけて観察してみませんか?

2.鮮度抜群で長もち! アレンジしやすいカスミソウの選び方

さて、そんなカスミソウですが、選ぶときはどこを見るべきでしょうか? 

品種はさまざまでも、鮮度の見極めは同じ! 「花がしっかり開花し、つぼみからも、白い花びらが見えている花」を選びましょう。

白い花びらが少しでも覗いていたら、開花します。なお、つぼみも確実に咲かせたいなら、切り花用鮮度保持剤を使うことをおすすめします。

念のため、避けたい花についても触れておきますね。それは、茶色くなっている花がついているカスミソウ。言わずもがなですが、これはちょっと古くなっているサインです。そんなカスミソウは、つぼみの色もいきいきとはしていません。だから、買うときは、すみずみまで目を凝らして選びたいものです。

また、花屋さんに並ぶカスミソウには長い大枝と、短めのものがあり、高いものでは1000円ほどするものもあります。どんなふうにアレンジするか、あらかじめ決めてからの購入が賢いかもしれませんね。

3.カスミソウを美しく飾るために、準備したいこと

買ってきたカスミソウはまず、「水あげ」を行いましょう。花屋さんでもちろん、処理はされていますが、家に持ち帰るまで、花は風に当たり、ストレスを感じているかもしれません。 

「水あげ」とは、葉や茎を含め花全体に水を行き渡らせるための大事な作業です。花によって、湯あげや、枝元を割ったりするなど、さまざまな方法がありますが、カスミソウの場合は、とっても簡単!

水を張った器の中で、茎をカットし、そのまま約2分、茎先を浸けておくだけでOKです。水中でカットすることで、水圧で、茎の中にある導管(どうかん)に水が瞬時に通り、スムーズに花へと水が運ばれます。いけるとき、水に浸かりそうな葉も、このとき取り除いておきましょう。

これを、フラワーアレンジの用語で「水切り」といいます。ほかの花でも有効な、もっともベーシックな方法なので覚えておいてくださいね。

4.カスミソウを飾るときに、必要なアイテムってあるの?

水切りして、ますます元気になったカスミソウをいけるとき、特別なものはいりません。ほかの花と同様に、花バサミ(100円ショップでも売られています)と水を満たせる器があれば、準備は完了です。

器は花器に限りません。コップやマグカップ、ピッチャー、カフェオレボウル…それに空き瓶でも、カスミソウのための素敵な器になります。家の中を見渡してみて。

5.カスミソウが素敵になる飾り方のコツ

できるだけカスミソウの魅力を引き出して飾りたいものですよね。清楚さを大事にするなら、いくつかポイントがあります。花合わせ、器、そして切り分け。いつもいけているカスミソウとは、ぐっと見違えるはずです。

相性のよい花
カスミソウの花はとてもつぶらで、茎もほかの花にはないほど、細く、きゃしゃです。その風情を生かすには、「脇役」の花をパートナーに選んでみましょう。ダリアやバラなどの大きなメインフラワーではなく、一般的にはサブ花材として選ばれる草花。ブルースターやデルフィニウムなどの繊細なタイプの花となら、とてもやさしい雰囲気に仕上がります。ただし、バラでも、花が小さなスプレータイプの花なら、カスミソウにマッチします。

ブルースター

デルフィニウム

器のこと
シンプルにカスミソウだけをいけて楽しむとき、どんな器が最適でしょうか? カラフルな色の器を選ぶのもひとつの方法。もっとカスミソウの魅力を引き出すには、‟透明なガラス器”を選ぶことです。カスミソウの茎は、とてもきれいな緑色。水中の茎まで、余すことなく愛でられます。小さくいけるときはコップ。茎を長くして飾るなら、カラフェなどの背の高いガラス器でどうぞ。

上手ないけ方
知っていましたか? じつは、ただ切っていけただけでは、カスミソウは無造作にも見えてしまう花だと。きれいにいけられなかったのは、もしかするとそれが原因かもしれません。いけるときは、次の3ステップで!

Step1 まず、カスミソウを最長の長さになる位置で切り分けます。

Step2 手の中で、それらのパーツを束ねてみましょう。このとき、いちばん上につく花を見ながら、輪郭を整えていきましょう。

Step3 あとは、器の深さに合わせて、束ねた茎をカット。

この手順を踏まえると、きれいにまとまったカスミソウのアレンジが楽しめます。

美白を保つために
カスミソウの日もちは、7日から10日ほど。そのため、いけているうちに、先に咲いた花は黄色く変色し、ちりちりに。水替えの際などに、終わった花は茎のつけ根でカットしてあげましょう。長くもつからこそ、日々のメンテナンスが大切です。

6.手軽に気軽にフラワーアレンジ。カスミソウの飾り方アイデア

さあ、前述のコツのまとめです! カスミソウを1本だけ買ってきてもまねられるアイデアから、クラフト感覚で作ってみたいアイデアまで、ご紹介。これをベースに、自由に遊んでみてくださいね。

その1 リボンでラブリーにおめかし!

これならすぐに実践できますね。花がきれいにまとめて束ねられたら、ガラスのコップにポン! 蝶結びにしたリボンにはワイヤーをかけてから、コップに挿します。ベビーピンクのリボンで、清潔感と甘さがうれしいミニアレンジの完成です。

その2 花嫁のブーケをイメージして

シンプルにこの花だけで束ねたウエディングブーケが人気です。そんなイメージで、小さく束ねてみせんか? 茎の切り口には、水を含ませたティッシュを当ててから、アルミホイルを巻いて、カスミソウが水をもらえる工夫を。ここではピンクのチュールでふんわりと包み、やさしさを添えました。

その3 いろんな場所に飾って! カラフルガーランド

用意するものは白いカスミソウと染めのカスミソウ。短くカットしたもので小さな束にしてから、片側からつないでいきます。花用のワイヤーがなければ、木綿糸でも代用可。つなぎ終えたら、ガーランドの両端に、吊り下げ用のリボンを結べば出来上がりです。このまま、風通しのよい場所に吊るしておくと、きれいなドライフラワーに!

その4 カスミソウに、青い星の花をちりばめました

撮影・澤田和美

ブルースターとなら、こんなに素敵なブーケになります。丸く束ねたカスミソウの中に、水色のブルースターを点在させました。ブルースターはカスミソウの間から、ちらちらと見える程度に低めにあしらうことで、カスミソウの純白の花と交じり合い、ぐっとロマンティックに仕上がります。手元には、ブルースターと同じ水色のリボンを巻きつけて。

以上。カスミソウを飾りたくなりましたか? 長もちのカスミソウですから、きれいに咲いている間、いろんなふうに飾って楽しんでくださいね。

撮影・澤田和美、鈴木清子 構成と文・鈴木清子

Profile澤田和美

『フラワースタジオ フローラフローラ』主宰。自然からの贈り物。美しい花たち。かわいい花たち。季節ごとに出会うそんな花たちを、東京・目黒のスタジオから必要な方へ届け続けています。ウェディングシーン...アーティスト詳細を見る


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