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初夏の涼やか色「青と白」を、クレマチスの花で感じて

記事 2018/05/16
初夏の涼やか色「青と白」を、クレマチスの花で感じて

細い茎に花が咲き、可憐な雰囲気を漂わせるクレマチスの花。以前は茶花やいけ花で好まれてきましたが、品種改良が進み、いまではじつに多種多様な花が誕生しました。楚々とそよぐ花、凛とした気品のひと重、爽やかな花、可憐で愛くるしいベル形の花、そして優雅で艶やかな八重咲き…。その豊かなバリエーションから、いまや初夏を彩る人気花のひとつです。※クレマチスは花に見える部分は本来ガク片ですが、花びらと呼びます。 写真のアレンジの花々は、すべてクレマチスです。ひと重、八重、横顔の花、うつむいた花、赤く丸い蕊(しべ)、黄色い蕊…。青から紫の花をこんなに豊かに重ねたことがあったかしら、と思うほどの、この上なく贅沢な、初夏のあしらいです。しっとりと絹のように潤う、クレマチスの花びら。複雑でナイーブな青から紫の陰影を、奥行きを出しながらいけて、初夏の気品を表しました。*クレマチス(ザ・プレジデント、マルチ・ブルー、キリ・テ・カナワ、ジャックマニー)など  花・細沼光則 撮影・山本正樹

クレマチスの定番カラー、青と白はこの時季の特別な存在です

初夏の涼やかな色といえば、まず、青と白を思い浮かべませんか? 江戸紫、瑠璃色、京紫、藤納戸…。ほかの国にはない古の色目のさまざまな青を、クレマチスの花は見せてくれます。そしてまた、白いクレマチスにはやさしく控えめながら、潔い気品があります。1輪をいければ、それで絵になり、たくさんをいければ、すっと脇役にもなれる花。今回は、クレマチスの青と白が織りなす優美な花世界をお届けしましょう。

木々の緑を映す水に青い花。花びらも蔓も自由に

花材:クレマチス2種

丸いガラスの器の水が、周囲の緑色を涼しげに映しとっています。その水景色に溶け込むように、はかなげに咲くひと重のクレマチスを投げ入れました。華奢でしなかやかな線を描く茎と蔓の流れをそのまま自由に生かし、花のあとのシードも水中に遊ばせて。古の色目、江戸紫にも似た花色が和っぽさを感じさせながら、すっきりとしたあしらいです。
花・細沼光則 撮影・山本正樹

爽やかな光がそそぐ、木漏れ日の下で白い花だけ

花材:クレマチス3種など

朝もやが晴れて、さし始めた爽やかな光…。1日のなかで、花や緑がもっとも美しい時間です。木漏れ日の下、ただ素直に白いクレマチスだけをあしらいました。大きさも咲き方も違うけれど、それぞれがナチュラルでノーブルな白い花だけ。ほかの花や色を合わせると消えてしまいそうな、白い花の控えめな存在感が、光の下でさらに澄みゆきます。
花・細沼光則 撮影・山本正樹


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