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コスモスのおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ12選

コスモスのおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ12選

コスモスの花を見かけると、ぐっと秋の気配を感じませんか。美しい秋晴れの下、風にそよぐ姿はやさしく、私たちの心をほっと和ませてくれます。そんなコスモスの魅力を暮らしのなかに取り入れて、秋を満喫しましょう。おなじみのコスモスから黄色やオレンジ系のキバナコスモス、香りも漂う人気のチョコレートコスモス、八重咲きの華やかな品種など、表情はじつに多彩です。それぞれのコスモスのよさを生かした素敵な飾り方を、東京・世田谷区にある花のアトリエ『ランコントレ』の大髙令子さんに提案していただきます。

知っておきたい! コスモスのこと

「秋桜(あきざくら)」とも呼ばれるコスモスは、秋をイメージさせる代表的な花のひとつです。花店でも9月が最盛期で、10月ころまで出回ります。秋晴れの高原へ、花見見物に繰り出したかたも多いのでは? 可憐でたおやかな表情に目は向きがちですが、じつは強風にも倒されない、しなやかで強い一面もあります。そう聞くと、ますます愛おしく、好きになりますね。

山梨県小淵沢町のコスモス畑より。澄み切った秋の爽やかな空気まで伝わってきそう。今年はどこに出かけましょうか。

野に咲くコスモスに近づいて見てみると、何かに似ている気がしませんか。花だけでなく、葉っぱもよく見て。そう、キクに似ているんです。それもそのはず、コスモスの別名は、オオハルシャギクといい、キク科の仲間なのです。

ルーツは、メキシコの高原に咲いていた野の花にまでさかのぼります。コロンブスのアメリカ大陸到達後に、植物調査隊が種子をスペインに持ち帰り育てた花は、ギリシャ語で「秩序」「調和」という意味のkosmosにちなみ、「コスモス」と呼ばれるように。スペイン語のcosmoには、「宇宙」の意味も。無数のコスモスが咲き並ぶ姿を満天の星のように、当時の人は捉えていたのでしょうか。花を通じ、時空を超えて、いにしえの人々とつながっているようで、なんだか楽しいですね。

コスモスは、キク科のコスモス属で、なんとコスモス属には20種類以上があるとか。おなじみのほかに、アレンジで登場する品種をいくつか紹介しましょう。まずは、黄色・オレンジ系のキバナコスモスから。

サニーレッドという品種。朱っぽいオレンジ色。出回りも多く、人気の品種。

続いて、色も香りもチョコレートな、チョコレートコスモスです。赤みを帯びたストロベリーチョコや白いホワイトチョコなど、仲間が増えています。

チョコレートコスモス。花顔はわりと小さい。出回りは、通年で、なかでも5~6月が盛ん。

続いて、おなじみのピンクながら、八重咲きや縁取りのある品種を紹介します。

ダブルクリックという品種。赤系や白も。筒状になった花びらが特徴的で、半八重、または八重咲き。

白地に赤系の縁取りが愛らしい、ピコティ。

最後に、器に飾るときのひと工夫を紹介します。まずは、ふさふさとした葉っぱ。大部分を取り除くほうが、すっきりとして花が映えます。また、水もちはあまりよくないので、1日1回水替えするときに水切りをしてください。

それでは、旬を迎えたコスモスの美しさを存分に味わっていきましょう。

コスモスを、素敵に飾りたい!

秋の豊潤な実りと、コスモスが奏でる旬の華やぎ

寒さを耐え、暑さを乗り越えた植物たちの新しい命が宿る果実は、まさに自然からの贈り物です。赤や紫色に色づく実もののきらめきは、コスモスに旬の華やぎをもたらしてくれます。器に飾るスタイルにこだわらず、さまざまな実ものとの出合いを楽しみましょう。新しいコスモスの魅力に気づけるチャンスかもしれませんよ。

赤く熟したナナカマドの実と、溢れんばかりに飾る贅沢

花材:コスモス(レッドベルサイユ、センセーションミックス)、ナナカマドの実、クエルカスオーク

赤く色づいたナナカマドの実といっしょに、木桶にたっぷりといける。そんな気取らないあしらいが、野に咲くコスモスにはよく似合います。アンティーク風の木桶のシックな秋色に合わせ、花色もこっくりと深い赤を選びました。色の濃いレッドベルサイユと、やさしい赤のセンセーションミックスの交じり具合が、陰影を生み、いっそうエレガントです。

秋香る、フルーツバスケットにコスモスが花を添えて

花材:コスモス(サイキ、シーシェル、ピコティ)、野ブドウ、ブドウ、カリン

パニエにふんだんに盛ったのは、ブドウやカリンといった秋のフルーツ。ピンクのコスモスで紅をさせば、ほら華やいでくるでしょう。大輪で半八重咲きの豪華な印象のサイキを中心に、筒状の花びらがユニークなシーシェル、縁取りが効いたピコティをあしらい、カントリー風に仕上げました。野ブドウの蔓を垂らせば、いっそうナチュラルで、秋の風を感じます。

リンゴの甘い香りが漂う、キュートなリースはいかが?

花材:コスモス(ダブルクリック)、リンゴ、ヒメリンゴ、モス

なんて愛らしいんでしょう! まるで、おとぎの世界から飛び出してきたようなリースです。まっ赤なリンゴの間から、ブローチのように顔を出しているコスモスは、存在感のある八重咲き種のダブルクリック。波打つ花びらは、まるで踊っているみたい。りんごは大小使い、ゴツゴツした雰囲気にならないように気をつけるのがコツです。甘いリンゴの香りも楽しんで。

コスモスを主役にした、青空パーティ始まるよ!

澄みきった秋の青空が最高に似合う花だから、庭や野原などで青空パーティを計画しませんか。大げさに構えなくても大丈夫。ピクニック気分で、コスモスの花をプラスオンして、イメージを膨らませましょう。誘われた友だちも、サプライズ演出に感動すること間違いなし。

コスモスのミニブーケ。グラスホルダーに飾りつけて!

花材:コスモス(センセーションミックス、レッドイリュージョン、オレンジキャンパス)、キバナコスモス(ムーンライト)、モス

赤、ピンク、黄色…華やかで楽しそうな色のコスモスを、それぞれ小さな花束にして、モスをふんわり詰めたグラスホルダーにポンポンッと入れるだけ。これだけで、テーブルの上が、ぐんと華やぎます。屋外でアレンジを楽しむなら、花器が倒れても水がこぼれる心配のない、こんなアイデアがうれしいですね。パーティが終わったら、花束をゲストへのおみやげに。

妖精からのアイデア? コスモスのためのふわふわチェア

花材:コスモス(イエローガーデン、イエローキャンパス)、モス

一面に広がるコスモス畑を想像してみて。なんと大髙さん、花から花へ妖精が飛び回っている情景をイメージしたよう。小さな椅子にモスを麻紐で巻きつけ…、でき上がったのはふわふわのチェア。レモンイエローのコスモスのブーケをそっと置き、背もたれ部分には、コスモスの茎や野生の蔓を絡ませてナチュラルに。かくれんぼしている妖精たちを見つけられるかな?

純白の花で描く、ロマンティックな演出に心がときめきます

花材:コスモス(ホワイトベルサイユ)、カスミソウ

ハンギングキャンドルを生かした、こんなアイデアも素敵です。数えきれないほどの白いコスモスとカスミソウをホルダーに絡めたら、なんてやさしいの! ふわふわ揺れるカスミソウと、ひらひら風に舞うコスモスが、とっても楽しそう。青空のもとでも、夕暮れにキャンドルを灯したときの情景を思い浮かべても、どちらも絵になります。ねっ、ロマンティックでしょ。

コスモスの色で、いっぱい遊んでみませんか?

白色とピンクがまっ先に思い浮かぶかもしれないけれど、コスモスって、じつは色が豊富なんですよ。赤もあれば、キバナコスモスの黄色やオレンジもあるし、茶色いシックなチョコレートコスモスもあります。色に注目してコスモスを飾ってみましょう。花芯の色が、アレンジの大事なアクセントになることも! 色合わせ、自由に楽しんで。

赤いトーンで揃えた絵画の世界に、黄色い星がきらめいて

花材:コスモス(ディープレッドキャンパス)、マユミ、ヒペリカムの葉(初霜)

艶やかな深紅が美しいディープレッドキャンパス。くすんだ青銅色の器と合わせると、花の印象もくっきりと。ほんのり赤みをさす実ものと、シルバーがかったグリーンが、コスモスと器のつなぎ役。全体のトーンを揃えると、絵画のような印象的なアレンジになります。アクセントは、コスモスの花芯の黄色。ほかの花材を足さなくても、どう? 深みが増すでしょう。

クールカラーでまとめ、清雅な空気を満喫しましょう

花材:コスモス(品種不明)、トルコギキョウ、トリカブト、ユーカリ、白樺の皮

白いコスモスの清らかさ、どう生かしましょうか。かわいくもできるけれど、パープルのトルコギキョウとトリカブトを少し低めにあしらい、洗練された大人の雰囲気で楽しみましょう。シルバーグリーンのユーカリの抑えた色合いもぴったりで、チラリと覗く紫色が効いています。器に巻いた白樺の皮は茎隠しになり、静謐な空気感をもたらす小道具でもあるんです。

オレンジ色×紫色。反対色で魅せる、個性的なトピアリー

花材:キバナコスモス(オレンジフレア)、トリカブト、モス、白樺の枝

反対色とされる、オレンジ×パープル。印象を強く残す、そんな個性的な色合わせだって、花形が単純なコスモスをメインにすれば、ほどよくキュートに! まん丸でシンプルな形のトピアリーには、こんなに明快な色合わせがマッチします。足元にはモスと小枝をラフにあしらい、ちょっと崩したような雰囲気に。そのカジュアル感がコスモスにはお似合いです。

人気のチョコレートコスモスを楽しむ、3つのスタイル

チョコレート色した、魅惑のチョコレートコスモス。カッコイイのに、どこかかわいらしくもあり、心を惹きつけてやまない花です。茎が少し赤みを帯びていたり、チョコレートのような甘やかな香りが漂ったり。そんな繊細なところが心をくすぐる要因です。趣の違う3つのアレンジから、チョコレートコスモスの魅力を存分に感じて味わってください。

リズミカルに並べ、チョコレート色の違いを際立たせて

花材:チョコレートコスモス(キャラメルチョコ、ストロベリーチョコ)、緑豆、小豆

「チョコレートコスモスって、いろいろな色があるのよ。お好みは、どのフレイバー?」そんな会話が聞こえてきそうな、シリンダーを使ったアレンジです。花びらの色をよく見て。少しオレンジがかった色をしているのがキャラメルチョコで、赤みがかったほうがストロベリーチョコ。花が光に透けると、違いはより明らかに。豆を花留めにしたアイデアも楽しいですね。

ススキの穂の間から顔を出すのは、コスモスと秋のそよ風

花材:チョコレートコスモス(ビターチョコほか)、コスモス(センセーションピンキー)、ススキ

しっとりと美しい日本の秋の原風景のよう。しみじみ眺めていたくなりますね。背が高く、風にそよぐ風情が絵になるススキとコスモス。一緒に飾れば、相性は抜群です。器の外側をススキで囲み、穂の間からコスモスを覗かせて。この一体感こそ、風雅に仕上げるポイントです。チョコレートコスモスのシックな色合いが、情緒ある景色を引き立てます。

茶色とクリアホワイトで描く、きりり、モノトーンの美しさ

花材:コスモス(センセーションホワイト)、チョコレートコスモス、ハーブゼラニウム

カラフルな色合いが魅力のコスモスだけど、あえて潔く、モノトーンの世界に挑戦してみました。透明感のある白に対し、チョコレートコスモスは深みのある茶色。しかもビロードのような質感と光沢感まであり、白いコスモスとの違いが鮮明に。だからこそ、こんなに上質な雰囲気が生まれるのです。色を味方につけると、小さな花器ふたつでも世界は広がります。

花・大髙令子 撮影・落合里美 構成と文・山本裕美

Profile大髙令子

『ランコントレ』主宰。 パリの花に魅せられ渡仏を重ね、1992年、東京・自由が丘にアトリエをオープン。“優雅とナチュラル”が同居した、パリ仕込みの洗練された花装飾が好評で、花教室、ウエディング...アーティスト詳細を見る


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