• TOP
  • 記事一覧
  • カラーのおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ10選

カラーのおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ10選

カラーのおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ10選

すらりとした優雅な姿が絵になるカラー。1年中出回る花ですが、旬の時期は春(3~4月)と秋(9~10月)。サイズは大小あり、アレンジで重宝するのは、花色が豊富な小ぶりなタイプです。白、黄、緑、赤紫系など、色とりどりのカラーの美しさをアレンジで存分に楽しみましょう。素敵な飾り方を提案してくれるのは、東京・杉並区にある花店『ベア』の熊坂英明さんと、千葉県・船橋市にある花店『セラヴィ』の宮﨑慎子さん。カラーの魅力の多彩さに、きっと感動するはずです。

知っておきたい! カラーのこと

みずみずしくって、張りがあって、清らかなイメージのカラー。どんな場所で育っているか、ご存じですか。じつは、ふたつのタイプがあるんです。ひとつは、湿地性といって、水田のように株元が水に浸かるような場所です。そして、もうひとつが、畑地性といって、土で育てる方法です。ひと口にカラーといっても栽培方法が違うなんて、びっくりですよね。

湿地性のカラーの旬は、春。ウエディングマーチやグリーンゴッデスなどがそうです。湿地性カラーは、株から引き抜いたあとも咲き進むので、7分咲きで採花し、出荷。お客さんの手元に渡るときに満開になるよう、絶妙なタイミングを計算して出荷しています。

ウエディングマーチ。湿地性のカラーです。

そして、もうひとつ。畑地性のカラーは、球根を土に植えてから開花まで60~70日。この短いサイクルで採花できるお陰で、私たちは1年中、国産カラーに出合えるのです。赤や黄色のハイブリッド系やミニ系カラーなどが栽培されています。湿地性と違い、切るとそれ以上は開花しないため、満開時に採花するそう。良質なカラーを育てるべく、生産者の方々は土づくりに余念がありません。

キャプテンプロミス、畑地性のカラー。

いずれにしても、花の作り手が丹精込めて育ててくれた花です。バトンを渡された気分で、丁寧に愛でましょう。茎はぬめりやすいので、水替えはまめにし、切り戻しも忘れずに。

そうそう、花のように見える部分は、「苞(ほう)」で、なんと葉っぱが変化したものなんです。くるっと巻いているのが特徴です。では、花はどこ? 気になりますよね。苞の中心に棒状の部分があるでしょう。それが、肉穂花序(にくすいかじょ)といって、小さな花が固まってついたもの。ここから甘い香りも発せられているんですよ。

では、カラーの持ち味を存分に引き出した、アレンジを紹介していきましょう。

カラーを、素敵に飾りたい!

ナチュラルな風情でやさしい素顔を引き立てる

カラーは、ウエディングブーケでも人気の花だから、どこか特別な存在…そう感じていませんか。もちろん高貴な雰囲気も魅力のひとつですが、合わせる花材によって、印象が全然違ってくるから、不思議。草花やワイルドフラワーのような素朴な花とも好相性です。かわいいけれど、どこか凛としているたおやかさを味わってみましょう。

小さくいけわけてキッチンにも飾ってみましょう!

花材:カラー(クリスタルブラッシュ)、スノードロップ、シレネ、オオデマリ、クサフジ 花・宮﨑慎子 撮影・山本正樹

白く透明感溢れる細身の苞をもつ、クリスタルブラッシュ。短く切って、クリアなガラス瓶に高低差をつけながら、リズムよく挿しましょう。すっと伸びた茎のラインとは正反対に、やさしく枝垂れる花々を添えて。シレネやクサフジなどの草花とのなじみもよく、可憐な趣です。ポイントは1本だけ背伸びさせたスノードロップ。キッチンにもぴったりな情景です。

ワイルドフラワーと束ねた、さりげない花贈りはいかが?

花材:カラー(フローレックスゴールド)、グレビリア、ユーカリ、ヘデラ 花・宮﨑慎子 撮影・山本正樹

カナリア色の鮮やかな黄色が美しい、フローレックスゴールド。吸い込まれそうなその色彩を、グリーンで際立たせました。松みたいな葉とワタ状の花がつくのは、オーストラリアのワイルドフラワー、グレビリア。そして、シルバーがかった鈍い葉色のユーカリ。カラーの形と色を邪魔しない、グリーン選びが秀逸です。気取らない雰囲気が好感をもたれそう。

ふわふわと風に舞い踊る、可憐な花をまとわせて

花材:カラー(マジェスティックレッド)、バラ(カフェラテ、キャメル)、コデマリ、クレマチスなど 花・宮﨑慎子 撮影・山本正樹

ワイン色のカラーが見せるのは、モダンな表情だけとは限りません。蔓先がくるんと踊るクレマチスで包むようにいけ、間には淡いピンクのコデマリを挿して…。ナチュラルな花をひとつ足すごとに、柔和な顔になっていきました。濃いカラーの色を、やさしく引き立てている最大の功労者は、紅茶色のバラ。色なじみよく、やさしい空気感を放ってくれています。

若草色の伸びやかな茎。そのすがすがしさを愛でる

滑らかでツヤツヤとした茎は細く、すーっと伸びやか。みずみずしい若草色の茎の美しさを、ゆったりと眺めてみませんか。細い茎なら、ためて表情をつけることも簡単。中指と親指をずらして茎を持ち、ゆっくりとしごくと緩やかな曲線に。水がよくあがっていると折れやすいので、やさしくなでるようにするのがポイント。ぜひ、挑戦してみてください。

くるり。コンポートの縁に輪を描き、涼やかデザートに

花材:カラー(しろたえ、クリスタルブラッシュ)、クレマチス2種、ビバーナム、ヘデラベリーなど 花・宮﨑慎子 撮影・山本正樹

カラーの茎を曲げて、コンポートに絵を描く気分であしらいましょう。使ったのは、茎をためやすい、小ぶりな品種のしろたえと、茎の細いクリスタルブラッシュ。茎の長さを揃えず、3方向で輪を描いているから、こんなにナチュラル! クリスタルブラッシュは横顔も絵になるので、長く垂らしてアクセントに。水中に、ビバーナムをひと房浮かべて、できあがり。

なんて贅沢! ガラス器から透けて見える茎までエレガント

花材:カラー(ウエディングマーチ、しろたえ) 花・宮﨑慎子 撮影・山本正樹

シンプルな造形美がカラーの魅力です。ならば何も足さず、1色のカラーだけで、苞と茎の美しさを愛でてみましょう。茎がすっと伸びやかに広がるよう、口広がりのガラス器にたっぷりと。茎の長さに変化をつけ、苞が層になり、溢れ出てくるような勢いのあるあしらいに仕上げました。季節によって(とくに春)は、甘い香りも楽しめますよ。

季節の枝ものと。清楚なたたずまいが和風にぴったり

花材:カラー(ウエディングマーチ)、シラカバ、イワガラミ 花・宮﨑慎子 撮影・山本正樹

若々しい新芽が出たシラカバの枝を、おおらかに伸びやかにいけます。そこから、すっと立ち上がる3本の白いカラーは、まるで清らかな乙女のよう。それぞれ茎をため、わずかに曲線をつけました。荒々しい枝ものに、この曲線が柔らかい表情を添えています。高低差をつけ、少し向かい合うように挿したカラーは、まるでおしゃべりを楽しんでいるようですね。

太陽の光をその葉に受け、伸びゆくカラーの群生

花材:カラー(グリーンゴッデス、ウエディングマーチの葉)、ヘレボルス 花・熊坂英明 撮影・山本正樹

ブック形の器に並べたのは、カラーと、その葉。水があがりにくいため、カラーの葉が市場に出回ることはありませんが、生産者さんのご厚意でいただきました。緑色の苞をもつグリーンゴッデスと若草色の茎、そして艶やかな緑色の葉の共演は、旺盛に生長するカラーの群生そのもの。上へ上へ伸びようとする命のきらめきは美しく、観ている人を励まします。

赤系カラーが魅せる、七変化を楽しんで

赤みを帯びたカラーは、鮮やかなピンク系からシックなワイン色まで、じつに多彩です。白いカラーに比べて、強い印象を残し、どこかおしゃれな雰囲気ですよね。けれど、合わせる花材や色によって、アレンジの雰囲気はさまざまに変化。かわいくしたり、洗練された印象にしたり。季節や気分に合わせて、いろいろチャレンジしてみましょう。

シックなカラーもふんわり明るい花色で華やかに

花材:カラー(マジェスティックレッド、ホットチョコレート)、ビバーナム、ライラック 花・熊坂英明 撮影・山本正樹

ガラス器から弾けるように溢れ出すのは、茎まで黒っぽいダークな色合いのホットチョコレートと、赤紫色したマジェスティックレッド。同じ品種で固めていけ、2色の美しさを引き立て合っています。カラーの苞はシャープなので、ふわふわと房状になって咲くビバーナムとライラックを組み合わせて。黄緑色と淡い紫色が、シックなカラーを明るく照らしてくれます。

水中のカールに目が行きます。少量あしらいはアイデア勝負

花材:カラー(ガーネットグロー)、リューココリネ、リリオペなど 花・熊坂英明 撮影・山本正樹

グラスのなかでクルクル巻いて絡まっているのは、カラーの茎。茎を裂いて水にいけると、自然とカールする、そんな特徴を生かしたアイデアです。水もよく吸い上げてくれるから、花も長もちして一石二鳥。ガーネットグローのようにミニ系のカラーなら、このとおり、グラスにぴったり! リューココリネのような小花を脇に添えると、ほら、かわいいでしょ。

ミニ系カラーは、素朴な野の花たちとも仲よしです

花材:カラー(ガーネットグロー)、パンジー、ムスカリ、ヒューケラなど 花・宮﨑慎子 撮影・山本正樹

かわいらしいピンクのガーネットグローと野の花々を小さく束ねました。ミニ系カラーなら、こんなに愛らしい花束も楽しめるのです。薄紫色のパンジーと同系色でまとめたら、粒々の花が連なる青いムスカリをアクセントに添えて。カラーとは形状の違う花を合わせることで、きれいさが際立ちます。銅葉色のヒューケラが、全体をやさしくまとめ上げてくれています。

花・熊坂英明、宮﨑慎子 撮影・山本正樹 構成と文・山本裕美


関連記事