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ベゴニアの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します

記事 2018/08/10
ベゴニアの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します

多彩な花や葉が楽しめるベゴニアは、世界中で愛されている植物のひとつです。通常、植物の葉は左右対称が多いものですが、ベゴニアは左右非対称で少しいびつ。そのアンバランスで素朴な形が親しみを感じさせるのかもしれません。ここでは、そんなベゴニアを育てる際の日々のお手入れから、育て方のコツ、寄せ植えの楽しみ方までを紹介します。監修・矢澤秀成(園芸研究家)

1.ベゴニアを育てる前に知っておきたいこと 

葉が左右非対称なのはベゴニアの特徴のひとつですが、もうひとつ特徴的なのは「雌雄異花」だということ。これは、雄しべのつく雄花と雌しべのつく雌花が別々に咲く性質のことで、ベゴニアはひとつの株に形の違う雄花と雌花がそれぞれ咲きます。通常は、八重咲きのもが雄花、一重咲きのものが雌花です。

ベゴニアの基本データ
学名:Begonia
科名:シュウカイドウ科 
属名:シュウカイドウ属
原産地: 熱帯、亜熱帯(オーストラリアをのぞく)
英名:Begonia
開花期:一年中
花色:ピンク、赤、オレンジ、黄色、白、青、紫
発芽適温:20〜25℃
生育適温:18〜20℃

種類の多いベゴニアはタイプによって育て方のポイントが異なりますが、初心者にも育てやすく長く花を観賞できる植物です。茎が上に伸びるタイプのほか、地面を這うように伸びるつる性タイプもあるので、ハンギング仕立てなどでも華やかに楽しめます。

2.種類を知ると、選び方がわかります

2,000種類以上あるベゴニアは、交配種まで数えるとその数倍の数になるといわれています。見た目や性質からさまざまな分類方法でわけられることがありますが、ここでは、木立性ベゴニア、四季咲きベゴニア、根茎性ベゴニア、球根ベゴニア、エラチオールベゴニアの5つの分類で紹介します。

木立性ベゴニア

茎がまっすぐに立って伸びるベゴニアです。花が美しいもの、葉が美しいものなど多種多様な品種があり、ベゴニアの中でも育てやすく人気のあるタイプです。種類の多い木立性ベゴニアは、さらに次の4つにわけられます。

1) 矢竹に似た茎をもち、節と節の間が少し長い「矢竹型」

2) 柔らかい茎が枝元から群がるように伸びる「叢生(そうせい)型」

3) 枝分かれの少ない多肉質の太い茎をもつ「多肉型」

4) 比較的細い茎が地面を這う「つる性型」

四季咲きベゴニア

環境によっては1年を通して花を楽しめるタイプで、センパフローレンスとも呼ばれます。鉢植えのほか花壇の花としても人気があり、その多くが種から育てられます。じつは、木立性ベゴニアの叢生型のひとつですが、丈夫な性質で人気があり、種類も多いため、独立したタイプとして扱われることが多くなりました。春から秋にかけて小ぶりの花をたくさん咲かせ、こんもりとしたシルエットを作ります。

根茎性ベゴニア

茎が太く、地面をはうようにして成長します。園芸種の種類が最も多いタイプです。根茎の形と大きさから、横走根茎型(普通根茎型)、直立根茎型、半木立型、地中根茎型の4つに分類されます。よく知られたレックス・ベゴニアは品種が多いため独立して扱われることもありますが、この根茎性に分類されます。花よりも美しい葉を楽しむタイプのベゴニアです

球根ベゴニア

気温が下がると地上部が枯れて、球根で冬を過ごすタイプです。アンデス山脈に自生する6〜7種類の原種を複雑に交配しているため、デリケートで日本の暑さには弱いものが多く、管理がやや難しいタイプです。ベゴニアの中では大きな花を咲かせるところから、最も華やかな種類ともいえます。

エラチオールベゴニア

球根ベゴニアの交配で誕生したもので、冬に咲く鉢花として人気があり、贈り物などにもよく使われます。暑さにも寒さにも弱く、20℃前後の環境が最適です。

3.ベゴニアを育てるときに必要な準備は?

ベゴニアは苗を購入してプランターや花壇などに植える人が多いと思いますが、四季咲きベゴニアなど種類によっては種が市販されているものもあります。苗や種はホームセンター、園芸店、街のフラワーショップで入手することができます。球根ベゴニアは、種苗会社のインターネットやカタログ販売で球根を入手することができます。

準備するもの〜苗・球根の場合〜
・ベゴニアの苗または球根
・鉢または横長プランター *鉢植えの場合
・鉢底ネット *鉢植えの場合
・鉢底石 *鉢植えの場合
・土
・肥料

鉢やプランターで楽しむ場合の肥料は、緩効性の化成肥料を元肥にし、追肥は水やりの時に一緒に施すことのできる液体肥料が便利です。地植えの場合は、庭の土の中に混ぜ込む有機質の肥料があるとよいでしょう。

準備するもの〜種まきの場合〜
・ベゴニアの種
・9cmの素焼き鉢
・鉢の受け皿
・種蒔き用土
・6cmサイズのビニールポット

ベコニアの種はたいへんに細かいため、種蒔き用土(調整ピートモス、赤玉土(小粒)1:1など)を使います。赤玉土主体の種蒔き用土では、種が土の間に潜り込み発芽不良となります。また種蒔き後の水やりは、鉢の受け皿に水を貯めて行う底面給水という方法で行います。具体的な方法は、のちほど紹介します。

4.適した土作りが、育てるコツの第一歩

多くの植物に共通していることですが、鉢植えに使う土は、空気を適度に含み、水はけがよく保水性があり、肥料の持ちがよいものを選びます。鉢植えの場合は市販されている草花用の培養土でもよいですが、自分で配合するならピートモス5、赤玉土2、腐葉土1、パーライト1を基準にします。これを季節ごとに調整し、夏はパーライトを冬はピートモスを多めにします。

球根の植え付けには、赤玉土7、腐葉土3の割合の配合土でよいでしょう。種まきをする時は、赤玉土(小粒)と調整ピートモスまたはココピートを同じ割合で混ぜたものを使います。

地植えにする場合は、庭の土に腐葉土やピートモス混ぜ込んでおくと、水はけがよくなり、ベゴニアの好む酸性の土になります。

5.ベゴニアの育て方にはポイントがあります

ベゴニアが元気に育つ環境を作るには、明るさに気をつけることが大事です。強い日差しは葉焼けを起こす原因になりますが、光が弱すぎても葉が変色してしまいます。屋外なら明るい日陰、室内なら窓辺のレースのカーテン越し程度が最適です。

寒さや暑さにも注意しましょう。ベゴニアを育てるのに最適な気温は20℃前後と言われており、夏は30℃以上になると株の元気がなくなってきます。冬は10℃程度で成長が止まり、5℃以下になると枯れてしまいます。屋外で楽しんだベゴニアも冬には室内に移動させましょう。多湿にも弱いので、1年を通して風通しのよい状態を保つようにします。

ベゴニアの育て方
〜苗から始める〜

苗の選び方

元気な苗は、つやがあり適度な厚みの葉がついており、茎が太くしっかりとしています。茎が間伸びして葉の数が少なかったり、大きさがふぞろいの苗は弱っている可能性があります。葉の数が多く下葉まであるものを選びましょう。底穴から根がたくさん飛び出しているものも根詰まりしている可能性があるので避けます。株元に蒸れがない通気性のよいもの、手に取ったときに根元がぐらぐらしない安定したものを選びましょう。また葉に黒いシミ(病斑)などのない株を選びましょう。

植え付け時期と方法

植え付けに最適な時期は種類によって多少異なりますが、4〜6月または9〜10月であれば問題ありません。植え付ける土には、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。

① ビニールポットよりもひと回り大きな鉢を用意し、鉢穴をふさぐように鉢底ネットを入れます。

② 鉢底が隠れるように鉢底石を敷き、肥料を混ぜ込んだ新しい土を鉢の4分の1ほど入れます。

③ 土を崩さないようにビニールポットから苗を抜き、新しい土を入れた植え付け用の鉢に置きます。

④ 鉢に土を加え、苗を安定させます。

⑤ 鉢の上部2〜3cmのところまで土を入れ、鉢底から水が流れ出すまでたっぷり水をやります。

庭に地植えする場合は、腐葉土やピートモス、有機性肥料を混ぜ込んだ土をよく耕して、苗と苗の間隔を20〜25cm程度開けて植え付けていきます。植え付け後はたっぷりと水やりをします。

ベゴニアの育て方
〜球根から始める〜

球根について

園芸店などに球根の取り扱いがない場合は、種苗会社のインターネットやカタログ販売で入手することができます。芽が出ている球根はわかりやすいですが、芽のない球根は少しへこみのある面が上になります。植え付けの時は上下を間違えないようにすることが大事です。植え付けの土は、赤玉土7、腐葉土3の割合の配合土を用意します。

植え付け時期と方法

球根の植え付けは、4〜5月が最適です。順調にいけば、球根の植え付けから3か月ほどで花を楽しめます。

① 12〜15cmサイズの鉢を用意し、鉢穴をふさぐように鉢底ネットを入れます。

② 鉢底が隠れるように鉢底石を敷き、土を鉢の中に入れます。

③ 土の上に球根を置き、球根が隠れるよう土をかけます。球根を深く埋めずに2cm程度の土がかかる深さにします。

④ たっぷり水やりし、明るい日陰に置いて管理します。土が乾いたら水やりしましょう。

ベゴニアの育て方
〜種から育てる〜

種まき時期

四季咲きベゴニアなら種まきから育てることもできます。失敗が少ないのは気温が上がりはじめる4〜5月です。

発芽しやすくさせるコツ

ベゴニアは好光性種子(発芽時太陽光が必要な種)なので、種をまいた後、種を土で覆わないようにするのがポイントです。水やりは鉢の受け皿に水を貯め、下から吸わせる底面給水で行います。ベゴニアの発芽適温は25℃前後です。気温が低いと発芽が遅くなりますので、気温が下がる時は室内で管理するなど注意しましょう。

種まき方法

種まきに使う土は、赤玉土(小粒)と調整ピートモスまたはココピートを同量に配合した清潔なものを用意します。種まきは次の手順で行いましょう。

① 9cmの素焼き鉢に8分目まで土を入れ、表面を平らにします。

② 種を均一にまきます。種が重なったり、1か所に密集したりしないようにします。

③ 鉢受け皿に水を入れ、種をまいた鉢を置きます。

④ 順調であれば2週間ほどで発芽します。発芽して子葉が出てきたら底面給水をやめ、土が乾いたら水やりをします。

⑤ 本葉が2、3枚出てきたらひとつずつ6cmのビニールポットに移します。土は、種まき時と同じものを使います。

⑥ 2週間後くらいから週に1回液肥を与え、ビニールポットの内面に沿って根が伸びてきたら、鉢や庭に植え付けます。

6.ベゴニアと仲よくなる日々のお手入れ

ベゴニアの水やりのタイミング

生育期の鉢植えは、土の表面が乾いたら水やりのタイミングです。水は鉢底から流れるくらいたっぷりと与えます。10月下旬ごろから少しずつ乾かし気味に管理します。地植えのベゴニアは水やりに神経質になる必要はありませんが、真夏は土が乾いているようならホースなどでたっぷり与えましょう。鉢植え、地植えとも夏の水やりは早朝に行います。ベゴニアは高温が苦手なので、気温が30℃を超えるような時期は、鉢の周辺や地面への打ち水もしておくとよいでしょう。

球根ベゴニアの場合は、地上部が枯れ始めたら水やりを控えめにし、完全に枯れた後は水を与えないようにします。エラチオールベゴニアは花や葉に水がかかると傷みやすくなります。水やりの時は、土が見えるように根元を手で抑えるようにして、土に直接水を与えるようにしましょう。

ベゴニアの肥料の施し方

植え付けの際には緩効性の化成肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきます。生育が旺盛な株は、5〜10月の間、2週間に1回程度液体肥料を施します。ただし、気温が30℃を超える時期や少し元気がないような株には肥料を控えます。球根ベゴニアは、気温が下がり地上部が枯れ始めたら肥料をやめます。エラチオールベゴニアは、冬でも10℃以上を保てる場合は月に1回液体肥料を施します。

ベゴニアの花が咲いたら…

花の盛りが終わったら、花がらを摘みます。花茎のつけ根で切り落としましょう。花がらをこまめに摘むことによって、たくさんの花を咲かせ長く楽しむことができます。シャンデリアのように大きな房型に花をつけるものは、雄花が咲いた花茎が枝分かれした先に雌花が咲きます。雄花は自然に落ちますが、落ちた花がらも取り除いておきましょう。

草丈が伸びるタイプのものは…

茎が上に伸びるタイプのものは支柱を立てて誘引をしましょう。土に支柱を立てる時は、根を傷めないように注意します。支柱と茎をひもなどで結ぶ時は、茎をぎゅっと締め付けず、余裕をもって止めるようにします。結ぶ位置は株の根元の部分と上部の2カ所です。

7.立派に育てるための、植え替え時期と方法

長い間、植え替えをせずに育てられた株は、土が劣化して土内の栄養や空気が入りにくくなっています。定期的に植え替えをしましょう。植え替えのタイミングは鉢底から根が見えてきたり、株の大きさと鉢がふつりあいになって不安定になった時です。水はけが悪くなったと感じた時も新しい土に植え替えましょう。時期としては5〜6月と9〜10月上旬頃がよいでしょう。

鉢植えの植え替え

植え替えは次の手順で行いましょう。

① ビニールポットよりもひと回り大きな鉢を用意し、鉢穴をふさぐように鉢底ネットを入れます。

② 底が隠れるように鉢底石を敷き、肥料を混ぜ込んだ新しい土を鉢の4分の1ほど入れます。

③ 土を崩さないようにビニールポットから苗を抜き、新しい土を入れた植え付け用の鉢に置きます。

④ 鉢に土を加え、苗を安定させます。

⑤鉢の上部2〜3cmのところまで土を入れ、鉢底から水が流れ出すまでたっぷり水をやります。

8. 剪定を行うときは、時期に注意しましょう

木立性ベゴニアと四季咲きベゴニアは、1年を通して切り戻しができます。生育期間であればある程度切り詰めても大丈夫ですが、真夏と冬は混み合った葉や茎を整理する程度にします。

根茎性ベゴニアは、梅雨時や真夏など蒸れやすくなる時期に、混み合った葉や茎を整理します。球根ベゴニアは、初夏の花が終わった株を半分くらいの高さに切り戻すと、秋にまた花をつけてくれます。エラチオールベゴニアは、3月中旬〜4月に軽く切り戻します。5月下旬〜6月中旬には花が終わりを迎えるので、株を半分くらいの高さに切り戻します。

花が咲かなくなってきたベゴニアは、切り戻すことで新しい花を咲かせてくれます。切り戻しをする時は、わき芽のある節の少し上で切るようにしましょう。

9. 知りたい! ベゴニアの増やし方

ベゴニアを増やしたいときは、挿し木で簡単に増やすことができます。挿し木には、茎の先端のほうを使う「天芽(てんめ)挿し」と、途中の茎を使う「管(くだ)挿し」があります。根がつきやすいのは天芽挿しですが、茎が柔らかすぎると腐りやすいので気をつけましょう。管挿しをする時は葉芽のある節を使います。根茎性ベゴニアは「葉挿し」で増やせます。球根ベゴニアは、球根の繁殖も挿し木もやや難しいので、1年性の花と割り切るほうがよいかもしれません。

ベゴニアの挿し木の時期と方法

暑い時期は発根しにくいので、4〜5月頃と9月下旬〜10月上旬頃が最適です。

① 元気のある茎を2〜3節つけて切ります。天芽挿しの場合は茎の先端に天芽を、管挿しの場合は節に葉芽があるのを確認してください。

② 上部の葉を2〜3枚残し、下葉は取り除きます。上部の葉も大きなものはハサミで半分にカットします。

③ 湿らせた清潔なバーミキュライトに挿します。

④ 直射日光の当たらない場所に置き、土が乾いたら水やりします。

1か月ほどで根が出ます。新しい葉が出てきたらビニールポットに鉢上げしましょう。その後は生育するにしたがって植え替えをしていきます。

ベゴニアの葉挿しの時期と方法

根茎性ベゴニアは、葉挿しで増やしましょう。4〜5月頃と9月下旬〜10月上旬頃が最適です。古い葉は発根しにくいので、新しく出てきた若い葉を選びましょう。

① 葉柄を2cmほどつけて葉を切り落とします。

② 湿らせた清潔なバーミキュライトに葉柄が埋まるように挿します。

③ 直射日光の当たらない場所に置き、土が乾いたら霧吹きなどで水やりします。

レックスベゴニアなど葉が大きな種類は、葉を細かく切って土に挿すと発根しやすくなります。その場合、中心の太い葉脈が土に挿せるよう、V字型に切るようにします

1か月ほどで根が出ます。新しい葉が出てきたらビニールポットに鉢上げしましょう。その後は生育するにしたがって植え替えをしていきます。

10. 毎日の観察が、病気や害虫を防ぐコツです

育てるときに注意したい病気

風通しが悪かったり、温度差が大きすぎたり、乾燥と多湿の変化が激しかったりすると、ベゴニアは病気にかかってしまうことがあります。ベゴニアで一番よくかかる病気はウドンコ病ですが、ほかにも気をつけたい病気や虫害があります。

ウドンコ病
ウドン粉をふりかけたかのように茎や葉が白くなってしまう病気です。見た目が悪くなるだけでなく、放置しておくと、葉は褐色になり枯れてしまいます。初期の場合は、水で薄めた酢、または重曹水を霧吹きで葉に吹きかけると自然に治ることもあります。重症の場合は、病気にかかった葉を取り除き、薬剤散布で対処しましょう。

ボトチリス病
灰色カビ病ともいい、湿度が80%を超えると出やすく、特に梅雨期に発生することが多い病気です。葉、茎、根元にふわふわした灰色や黒のカビが発生し、溶けるように腐敗します。ふだんから水のやりすぎに注意し、風通しよく清潔にしましょう。

育てるときに注意したい害虫

ベゴニアにはあまり多くの害虫はつきませんが、球根ベゴニアには大きな被害が出ることもあります。害虫では、ヨトウムシ、アブラムシ、ホコリダニ、スリップス、センチュウ、カイガラムシ、ナメクジなどに要注意です。

ヨトウムシ
ヨトウムシは、春や秋に新葉、新芽を侵食することがあります。鉢のまわりを確認し、見つけたらすぐに駆除しましょう。殺虫剤を予防散布し、窓はあけないようにしましょう。

アブラムシ
2〜4mm程度の虫です。4〜10月に発生し、茎やつぼみから養分を奪い生育を妨げます。春暖かくなったら、殺虫剤を予防散布します。

ホコリダニ
ホコリダニは、春から夏にかけて大量発生しますが、花や葉の汁を吸い、大きな被害をもたらすこともあります。ダニ剤を散布し、乾燥させないようにします。

スリップス
スリップスは別名をアザミウマといい、幼虫のころには葉や茎を食べたりしますが、成虫となってからも雄花の花粉に集まったりするので防虫剤などを使って防ぎましょう。

センチュウ
土の中のセンチュウがベゴニアの根に入り込んで、こぶを作り生育を妨げます。植え替えの時に殺菌した用土や清潔な鉢を使い、被害を受けた株は廃棄しましょう。

ナメクジ
ナメクジは主に夜間に新芽や新葉、花弁を食べるので生育が止まってしまいます。ビールを入れた器を置いておくと、ビールのにおいでナメクジを誘引することができます。見つけたら割り箸などでつまんで取り除きましょう。数が多い時は専用の駆除剤を使います。

11. ベゴニアと相性のよい寄せ植えの植物は?

寄せ植えの基本は、生育環境が似ているものを選ぶこと。ベゴニアと相性のよい植物としてよく知られているのはセントポーリアです。一年中花を楽しめるセントポーリアは、適度の湿気を好み、直接日光を避けて明るい日陰に生育しますが、これはベゴニアの好む環境とほぼ同じです。開花時期の同じエラチオール・ベゴニアと寄せ植えを楽しむと最適でしょう。セントポーリアの青系の色が赤や黄色のベゴニアとよいコントラストになります。

シダ、ユリウスなどもおすすめです。グリーンがさわやかなシダはベゴニアの花を引き立ててくれますが、一緒に育てることでシダがベゴニアに最適な湿度空間を作ってくれるというよい効果があります。葉に模様の入ったユリウスは木立性ベゴニアの根元を飾るのによいでしょう。赤やピンクの色で華やかさを演出してくれます。

葉の色や模様が多彩な根茎性のレックス・ベゴニアは、品種違いを一緒に寄せ植えすると、花がなくても美しく仕上がります。大人っぽいシックな印象の寄せ植えになるでしょう。

構成と文・ブライズヘッド

監修矢澤秀成

園芸研究家、やざわ花育種株式会社・代表取締役社長


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