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ヒマワリのおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ10選

ヒマワリのおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ10選

照りつける強い日差しの下、背筋をすくっと伸ばし、咲き誇るヒマワリ。漢字で「向日葵」と書くように、太陽に向かって咲く習性があります。移動する太陽に合わせて花の向きを変える様子から、「日回り」とか「日輪草」という呼び名も。俳句の世界では、夏の季語になっているほど夏を代表する花で、切り花の最盛期は6~8月。なのですが、意外にも出回りは周年です。ここでは、ヒマワリの素敵な飾り方を、東京・下北沢に本店を構える『花弘』の細沼光則さんに提案していただきます。

知っておきたい! ヒマワリのこと

ヒマワリといえば、丸い花芯の周りに黄色い花びらがひらひらと踊る、陽気な姿を連想するのでは。ひと口に黄色といっても、鮮明な黄色もあれば、クリームイエローなど、個性豊か。そのほかにオレンジ色や茶色のヒマワリもあり、シックでエレガントな趣を感じます。ひと重咲きだけでなく、八重咲きもあるほか、大きさは小輪タイプが増え、アレンジの幅もぐんと広がっています。

下の写真に並べたのは、15種のヒマワリ。花びらの色や形、サイズ感だけでなく、花芯の色もこんなに違うんですよ。背の高い花だけど、顔を近づけてよく観察してみたくなりませんか。

ビンセントタンジェリン(右上・花芯が黒っぽい)、東北八重(中央・八重咲き)、マホガニーベルベット(中央下・茶色いグラデーションの花びら)など、多彩です。

ヒマワリは水あげはよいほうですが、細く締まった茎のほうがよりよいです。葉はできるだけ取り除いたほうが、水あがりはよくなります。暑い季節なので、1日いちどは水替えし、切り戻しをしてあげるとより長く楽しめます。

ヒマワリって、平面的で、どれも前を向いて咲いているから、アレンジに使いにくそう…と感じていませんか。細沼さんにそんな質問をぶつけたら、教えてくれました。

「ガーベラやアンスリウムなどと同じように平たくて、花の向きもほぼ同じだから、いけるときは、隣り合う花同士で高低差をつけたり、凹凸をつけたりすると、変化が出せますよ。軽やかな蔓性のグリーンを花の周りに絡ませて、リズムを出すのもいいですね。最近は、茎の細いしなやかな品種も出ているので、いろいろ探して挑戦してみてください」

では、細沼さんにヒマワリの魅力をたっぷり生かした、アレンジを提案していただきましょう。

ヒマワリを、素敵に飾りたい!

もっと自由に。花&グリーン合わせを楽しむ

1本の茎に、花1輪。ヒマワリは、とても存在感のある花だから、ほかの花と合わせるのが難しそう…。それに、花は平たいし、横向きだし…。どうすればいいの? そんなお悩みは、人気の夏の花やユニークな形をしたグリーンで解消しましょう。こんなに魅力的なアレンジになります。

白いダリアと八重咲きヒマワリ。咲き姿の似た花同士は好相性

花材:ヒマワリ(テディベア)、ダリア

花びらがぎっしりと詰まった八重咲きヒマワリの名は、テディベア。愛くるしいぬいぐるみのように見えますね。卵の黄身のような鮮やかな色も特徴です。白い色をまとった淡いダリアを寄り添わせて、花色を引き立てましょう。たくさんの花びらを抱えている花同士だから、ケンカすることなく、とてもお似合いです。

スモーキーな色のジニアと。黄色の透け感を際立たせて

花材:ヒマワリ(マンゴー、フレッシュオレンジ)、ジニア

ヒマワリの黄色がとてもクリアに見えて、すがすがしい夏景色です。窓から降り注ぐ光のお陰もありますが、それだけではありません。少しくぐもった色合いのジニアを隣り合わせて、ヒマワリの花色を引き立てているからです。色のくすみのコントラストを使って、花を魅力的にいける、素敵なアイデアです。ヒマワリは横向きに咲くので、少し傾けて器に沿わせ、咲き姿にも変化をつけています。

クルクルと葉を丸めるグリーンと。形と色の対比を遊びます

花材:ヒマワリ(オレンジ)、メガネヤナギ

少し傾けて伸びやかに挿した、メガネヤナギの枝。突然吹いてきた南風にいっせいになびく、風の勢いさえも伝えてくれるようです。そんな枝の動きにも関わらず安定感があるのは、器のおかげ。どっしりとしたたたずまいで、すべてを受けとめてくれています。ヒマワリを低く挿しているのもポイントで、和の雰囲気で楽しむのも新鮮ですね。

涼やかに、愛らしく! ヒマワリを引き立てて

暑い季節にヒマワリを楽しむなら、涼やかな表情がいいですよね。ガラス製の器に水を張り、ヒマワリをいければ…。まぶしい花色が、光にきらめき、水面に揺れて、ますます輝きを増します。ヒマワリだけをギュッと固まりにしても華やかです。ヒマワリの清涼感を存分に楽しんで。

6種を集めた黄色尽くしで、光り輝く夏を謳歌したい

花材:ヒマワリ(東北八重、マホガニーベルベットほか)

緑生い茂る夏の庭を背景に、鮮やかに浮かび上がる、ヒマワリの黄色。咲き姿の違うヒマワリを重なるように集めれば、まるでまぶしい光の玉のよう。低いガラスの器だから、茎を見せないように短くすることで、バランスよく飾れます。

透き通る水の色に、黄色い花色が映えて輝きます

花材:ヒマワリ(ビンセントポメロ)、リキュウソウ

黄色と青。反対色であるこの2色をぶつけることで、印象的なアレンジに。ヒマワリの花びらは、光を浴びて、いっそう明るく。青い器の中で揺れる水は、光をキラキラと反射してきれい。夏だからこそ出合える、透明感です! リキュウソウの蔓をふんわりと絡めれば、まるで吹き渡る涼風のよう。クールダウンしませんか。

無造作に入れるだけ。1輪挿しに飾っても絵になります

ヒマワリ(ビンセントクリアオレンジ)

1輪あるだけで、周りをパアッと明るくしてくれる、ビタミンカラーのヒマワリ。気軽に1輪挿しに飾って楽しみませんか。窓辺やチェストに置いてもいいけれど、ラフィアなどで吊るして飾れば、ユラユラ揺れる姿もかわいいです。窓やドアの取っ手などに掛けて、いつもとは違う表情を愛でましょう。

茎の長さを生かした、ヒマワリのおしゃれ花束

ヒマワリ(フレッシュオレンジ、レモン、オレンジ)、ケイトウ

ヒマワリの花顔を集めて丸く束ねた、スパイラルスタイルの花束。シンプルですが、花顔をギュッと寄せているからこそ、黄色のわずかな濃淡が際立って見えませんか。レモン色、黄色、そしてみかん色。花芯の色合いまでもそれぞれに個性的です。茎を長く残したことで、持つ人をおしゃれに素敵に演出してくれます。

野趣溢れる風情を引き出して、自然と戯れる

太陽を浴びて畑や高原に咲く、ちょっとたくましいヒマワリを想像しながら、いけてみませんか。合わせるのは、野草や枝もの、実ものなど。ちょっとくらいお行儀がよくなくても、奔放でも、生命力に溢れた花あしらいはインパクト十分です。

動きのある枝ものと合わせて、軽やかに優雅に!

花材:ヒマワリ、ヤマゴボウ

ヒマワリの相棒に選んだのは、生命力のある野草、ヤマゴボウ。熟す前のまだ青い実が、夏の始まりを告げています。上へ、横へと自由奔放に伸ばした枝を、その勢いのままに寄り添わせれば…まるでヒマワリがダンスをしているみたいにリズミカル。ヒマワリの楽しそうな表情が、夏の日差しに映えてきれいです。

ひと足先に初秋の景色を。かごに閉じ込めて愛でます

花材:ヒマワリ(マダムクラレット、プラドレッド)、ナナカマド、トルコギキョウ、トウガラシ

主役に迎えたのは、小ぶりで愛らしいヒマワリ。茎だって、しなやかで華奢です。茶色を帯びたニュアンスカラーの花色に、夏の盛りを過ぎた、初秋の気配を感じます。だから、周りにはナナカマドやトウガラシの枝をあしらい、巡りくる季節感を添えました。それぞれの植物が、秋風に揺れてさわさわと音を立てているようです。

渋い色をぶつけ合い、響く、洗練された美しさを

花材:ヒマワリ(プラドレッドほか)、アンスリウム

自然のなかで映えるヒマワリに、合わせたのはアンスリウム。光沢感のあるモダンな印象の花は、一見するとヒマワリとは対照的な存在です。それなのに、こんなにも美しく響き合うなんて…。ともにチョコレート色で、平たく咲く花。共通点を見つけ、合わせることでしっくりと決まるのです。器も赤っぽい色を選び、色をつなげました。

花・細沼光則 撮影・中野博安 構成と文・山本裕美


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