• TOP
  • 記事一覧
  • ユリのフラワーギフト、選び方とおすすめ10選

ユリのフラワーギフト、選び方とおすすめ10選

ユリのフラワーギフト、選び方とおすすめ10選

ヤマユリ、テッポウユリ、ササユリなど、日本は美しい野生ユリの宝庫です。海を渡った、これらのユリが、ヨーロッパやアメリカで品種改良され、多種多彩な品種が生まれました。日本人と縁の深いこの花を、どんなギフトにして贈りましょう。「最近、ウエディングシーンで両親へ贈る花束に、ユリを選ぶケースが増えてきました」と、語るのは東京・二子玉川の花店『メゾンフルーリー』の佐々木久満さん。さまざまなユリのギフトを提案いただきました。

1.ユリのフラワーギフトを贈りたい。ぴったりのシーンは?

圧倒的な存在感と華やかさがあるユリは、お祝いの席へ贈るギフトの主役に、ぴったりの花です。大きく開く花なので、飾るときは、広い空間が必要になります。また、香りが強い品種ほど、広い空間がふさわしいともいえます。

たとえば、開店祝いやイベントなどに贈る、スタンド花や大きなアレンジでは、ユリは重宝されます。大輪のユリは華やかで見栄えのよさが特徴。明るい黄色やオレンジ系は、特に好まれます。また、白い大輪ユリの代名詞でもあるカサブランカは、大きな花束のオーダーの際は、品種で指定されることも多いとか。

ただし、飲食店へユリの花を贈るときは、香りには要注意を。強い香りの花は、料理の邪魔をするので避けましょう。

花材:ユリ(デジマ)、アナベル、スモークグラスなど

暑い時季には、白いユリと緑色の花やグリーンを合わせると、爽やかなフラワーギフトになります。一方、白いユリのなかでもテッポウユリは、お悔やみや法事用によく使われます。

2.贈るときに気になる! 純潔を伝えるユリの花言葉

最近は、フラワーギフトを贈る際に、花言葉にこだわる方が増えています。そこで、ユリの花言葉を紹介しておきましょう。

ユリの花言葉
純粋、無垢、威厳

キリスト教では、聖母マリアに捧げられる白いユリは、純潔のシンボルです。それゆえに、これらの花言葉がつけられたのかもしれません。

花言葉はその花の特徴などに合わせて象徴的な意味をもたせたもので、明確な根拠があるものではありません。監修する人や国、文化などによって、選ばれる言葉が違うこともよくあります。贈られる相手は花言葉を知らないことも多いので、あまりこだわりすぎず、自分や相手の好きな色の花を選ぶのが、いちばんよいでしょう。

3.ユリのフラワーギフト(プレゼント)の価格や相場は?

一般に出回っているユリは、園芸品種です。多くの系統があり、その系統によって価格が異なります。切り花として出回りが多い5系統について、佐々木さんに目安を伺いました。

オリエンタルハイブリッド

ヤマユリやササユリ、カノコユリなどから生まれた、オリエンタルハイブリッド。比較的、大輪が多く、写真はマルコポーロ。

この系統で、最近見かけることが多くなった八重咲き品種。写真はジアニータです。

ユリの中で、もっとも高価な系統が、このオリエンタルハイブリッドです。ひと重咲きで1輪200~300円。1本に3輪、4輪ついて出回るので、1本1000円前後が目安です。このユリがメインの花束やアレンジは、5000円以上と考えてください。

次の4系統は、オリエンタルハイブリッドほど高価ではありませんが、花束もアレンジも、3000円以上で予算を立てたほうがいいでしょう。

アジアンティックハイブリッド

エゾスカシユリなど、小ぶりな園芸品種。種類がとても豊富で、花店ではスカシユリと呼ばれます。写真はシックな色のランディーニ。

ロンギフローラムハイブリッド

テッポウユリの園芸品種。微妙に異なる白い花色の品種が多数あります。

OTハイブリッド

オリエンタルハイブリッドと中国の原種(リーガルリリー)の交配種です。模様がないクリアな黄、オレンジ色系が多い。1本につく輪数が多いと、価格は少し高めになります。

LAハイブリッド

アジアンティック(スカシ)ハイブリッドと、ロンギフローラム(テッポウユリ)ハイブリッドの交配種。写真はコルレオーネ。

フラワーギフトの価格は、花の種類や本数、大きさ、地域、時期(季節)によって、かなり違います。流通量が多くて需要が少ない時期は安価に、母の日、クリスマス、正月、彼岸の時期などは価格がアップします。また、ギフトを作る花屋さんの立地条件、そのポリシーなどによっても幅があります

4.ユリのフラワーギフト(プレゼント)の4つのスタイル

ユリが主役のフラワーギフト(プレゼント)の種類は、大きく分けて次の4つです。フラワーギフト(プレゼント)は、花の種類にかかわらず、ほとんどが、このいずれかのスタイルになります。もちろん、これ以外のスタイルをオーダーすることは可能なので、花屋さんに相談してみましょう。

花束

花材:ユリ(テラソル)、バラ、カーネーションなど

いちばんオーソドックスな、贈り花のスタイルです。ラッピングペーパー、リボンの色や素材にこだわると、よりおしゃれにセンスのいい花束に。実際に会って目の前で渡せるシチュエーションなら、花束がいいでしょう。贈られた相手が、あとから束をほどいて、好きなスタイルにいけ直せるメリットがあります。

アレンジメント

花材:ユリ(イザベラ、ジアニータ、エディーサ、セーラ)、アスチルベなど

器に吸水性スポンジを入れて、デザインしながら花をいけたものです。花屋さんが素敵にいけた花を器と一緒に贈るので、そのまま飾れるというのが便利です。花に詳しくない方、病院や施設など手間をかけられない場所にいる方、給水ができるので遠方の方に花を贈るときには、特におすすめです。

ボックス

花:ユリ(サマンサ、エディーサ)、トルコギキョウ、ローズゼラニウムなど

アレンジメントのなかで、器に箱(ボックス)を使ったものを指します。近年、人気のスタイルで、箱(ボックス)にセロハンなどを敷いて、水が染み出ないようにしてから吸水性スポンジを置き、デザインしながら花をいけたものです。アレンジメントと同様、このまま飾れるので、受け取った方の手を煩わせないメリットがあります。安定性がよく、スポンジで給水ができるので、長時間持ち運ぶ際にも便利です。

ボックスアレンジには、写真のような小ぶりなユリが向いています。ユリは大きく開くので、ボックスに埋めるのではなく、花器に見立ててアレンジをしたほうがいいでしょう。

リース

花材:ユリ(サマンサ、シアラ、イザベラ)、トルコギキョウ、アスチルベなど

花や葉で紡いだ輪の形のアレンジメントを、リースといいます。花をたっぷり使うので、贅沢なひと品に仕上がり、特別感が出せます。ベースが吸水性スポンジなので、アレンジ感覚で持ち運んだり配送したりすることができます。壁掛けタイプと、テーブルに飾るテーブルリースがあります。

5.ユリのフラワーギフト(プレゼント)の選び方。その秘訣が知りたい

フラワーギフトは基本的に、用途、予算、主役にしたい花、贈る相手の年齢・性別・好きな色などを伝えて、花屋さんにおまかせするのがよいでしょう。ユリが主役のフラワーギフトの場合はまず、希望するユリの色やイメージを花屋さんに伝えてください。

1輪でとても強い香りがある、大輪のオリエンタルハイブリッドは広い場所で開くパーティに。職場の送別の花などにも芳香の品種を選ぶと、香りが心に残る思い出になります。一方、香りが強い品種は、病気などのお見舞いには控えたほうがいいでしょう。

大輪ユリを合わせたギフトはとかく大きくなりがちですが、受け取った人がそのあとどう飾るかを考えて選びましょう。大きな花束をもらって、小さくいけ分けて飾る人は、案外多くないようです。わかららない場合は、そのまま飾れるアレンジにするほうが無難でしょう。

6.ユリのフラワーギフト(プレゼント)、おすすめ10スタイル

花屋さんにおまかせではなく、自分の好きなスタイルのフラワーギフトを選びたい。そんなときにおすすめしたいのが、ここに挙げた10種類のフラワーギフトのスタイル。花屋さんにオーダーをする際に、イメージを伝えると、より自分好みのギフトに仕上がるでしょう。贈るのは、花の魅力が引き立つギフト、あなたの気持ちが伝わるギフトを。参考にしてみてください。

その1 宝石のように花びらをちりばめたアレンジ

花材:ユリ(エディーサ)、バラ、カーネーション

細長く滑らかなユリ、ひらひらとしたフリル、丸い形など。形が異なる花びら、ニュアンスのある花色を集めました。八重咲きのユリは、小ぶりでおしゃれです。小さな宝石箱のようなアレンジになりました。

その2 バラ咲きのユリをボックスアレンジに

花材:ユリ(アプリコットファッジ)、モカラ、バラ、ローズゼラニウム

主役はバラ咲きのユリ、アプリコットファッジ。ユリなのに花びらの先が尖らず、バラのように花びらが巻く斬新な花形のユリです。大きく開かないので、花顔をぎゅっと集め、ボックスアレンジに仕立てました。

その3 爽やかに涼やかに、夏の花を贈ります

花材:ユリ(デジマ)、クレマチス、ポリシャスなど

星形に白い花びらを広げるユリ、フリルの花びらのトルコギキョウ、平たく咲くクレマチス。形の異なる花をあしらい、涼やかな彩りで季節を贈ります。白にブルーやパープルは、お悔やみの花にもふさわしい彩りです。

その4 澄んだ花色とトロピカルフラワーで

花材:ユリ(イエローウィン、エリカ)、アンスリウム、オンシジウム、モカラなど

主役は黄色い花色のイエローウィン。他に、花びらを重ねるライトグリーンのユリ、エリカを合わせました。透明感のある花色のユリに、アンスリウム、オンシジウムなどで、トロピカルなムードを贈ります。

その5 華やかなリースはパーティの主役です

花材:ユリ(サマンサ、シアラ、イザベラ)、トルコギキョウ、アスチルベなど

グラデーションを見せる、八重咲きのユリが主役です。さまざまな動きを見せる花びらが、リースに奥行きを描きます。小ぶりな八重咲きは、リースの形にきれいに収まって、華やかななかに品のよさも。パーティのお祝いに贈れば、話題になること請け合いです。

その6 インパクトのある大輪1輪とつぼみの花束

花材:ユリ(セーラ)

オリエンタルハイブリッドの大輪の花束。直径20cmにもなるユリは、それだけでサプライズです。花とつぼみを軽く包んだ、香りを振りまく花束です。花色はやさしいピンクなので、赤いペーパーでインパクトのあるラッピングに。

その7 花びらいっぱいの花束は、つぼみがアクセント

花材:ユリ(シアラ)、バラ、カーネーション、トルコギキョウ

小ぶりな花束は、子どもたちの習い事の発表会のプレゼント、ホームパーティの手みやげなどにおすすめです。小さくても花びらにボリュームがある花ばかりを選び、大きな緑色のユリのつぼみでアクセントを。

その8 新たなる門出を祝して、ユリを1輪

ユリ(フェニス)

香りがある大輪のフェニックス。1輪ずつリボンを巻いて、卒業式などの門出に贈りませんか。ユリは非常に花もちがいいので、しばらくの間は給水しなくてもいきいきとしています。いつしかユリの深い香りが思い出に変わりますよ。

その9 大輪のユリと日本の野山をひとつに

ユリ(ニンフ、セーラ)、クレマチス、ナナカマド、ギボウシ

大きな葉のギボウシ、ナナカマドなどの枝ものを合わせたダイナミックな花束は、まるで野山で摘んできたかのよう。ユリはどちらも大きく咲くので、ペーパーは深く包まず、花を見せるように使いました。

その10 白&グリーンで、爽やかさを届けます

ユリ(デジマ、アルレッタ)、アナベル、スモークグラス、ギボウシ

喉を潤す冷たい手みやげもいいけれど、目を涼やかにする、こんな夏ギフトはいかがでしょう。ユリは夏が旬。暑い時季も花長もちします。花束を相手に渡した瞬間、涼やかな色とユリの香りに、きっと笑顔が返ってきます。

構成と撮影と文・瀧下昌代 花材協力・湯浅花園

Profile佐々木久満

『メゾンフルーリ』統括マネージャー。 生産者とのつながりを大切にし、これまでに訪問した花の生産地は150以上。数多い日本国内の花店のなかでも特に、産地や新品種に精通するフローリストとして活躍し...アーティスト詳細を見る


関連記事