• TOP
  • 記事一覧
  • 多肉植物のおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ10選

多肉植物のおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ10選

多肉植物のおしゃれなアレンジ・飾り方、アイデアまとめ10選

プクプクとしたユーモラスな形やニュアンスのある色合いなど、どこか不思議な容姿に心惹かれてしまう、多肉植物。ひと口に多肉植物といっても品種はじつに多彩で、生長の仕方にもいくつかの特徴があります。多肉植物に特化したアレンジを提案する千葉・浦安の『トキイロ(TOKIIRO)』の近藤義展さんと友美さんに、多肉植物のタイプと、その個性を生かしたアレンジを作っていただきました。品種の特性を知って、飾り方の参考にしてください。

多肉植物は主に4つのタイプに分類されます

①上に伸びるタイプ 
寄せ植えのポイントにしやすいタイプです。茎が上に伸びるにつれて下葉を落とし、おもしろい形になるものもあります。

写真左から、若緑(クラッスラ属)/パールフォンニュルンベルグ(エケベリア属)/テトラゴナ(クラッスラ属)/黒法師(アエオニウム属)/夕映え(アエオニウム属) 

②横に広がるタイプ 
葉は小さく、カーペットのように這うように殖えます。セダム属が多く、寄せ植えのすき間を埋めるときなどにも重宝します。

写真右上から時計回りに、ゴールドビューティー(セダム属) パリダム(セダム属) リトルミッシー(クラッスラ属) タイトゴメ(セダム属) ダシフィルム(セダム属) ミルク―ジュ(セダム属) 

③ その場で育つタイプ
ロゼット状(バラの花のような形態)に、葉が広がるのが特徴。その場所で葉を増やし、大きく美しく生長します。

写真左から、パーティードレス(エケベリア属)/七福神(エケベリア属)/チワワエンシス(エケベリア属)/リラシナ(エケベリア属)/ラウイ(エケベリア属)/花月夜(エケベリア属

④垂れるタイプ
ハンギングに欠かせません。キク科の2種以外、本来は上に生長しますが、時間の経過とともに垂れてきます。

写真左から、パンクチュラータ(クラッスラ属)/グリーンネックレス(キク科セネシオ属)/リトルミッシー(クラッスラ属)/ルビーネックレス(キク科オトンナ属)/ベビーサンローズ(アプテニア属)

育て方を知りたい場合は、こちらの記事をどうぞ。「多肉植物の上手な育て方。コツとお手入れ、植え替え、寄せ植えを一挙紹介します

イメージを膨らませて作る、多肉植物のアレンジ

過酷な環境に適応しながら進化を続けてきた多肉植物は、生命力が強く、独特な姿かたちをしています。個性的なのに、植える器を選ばず、それぞれに合わせて雰囲気がガラッと変わるのもおもしろいところ。多肉植物を眺めながら、物語を紡ぎ、イメージを膨らませてアレンジを作っていくと、よりいっそう素敵な世界にひとつしかないアレンジになります。

手のひらサイズのアレンジから広がる、小宇宙を愛でる

小さくて親しみやすい、手のひらサイズのアレンジ。小さな器に、4種類以上の多肉植物を植えたアレンジは、どこから見てもかわいくて、見飽きません。ずーっと眺めていると、生命の鼓動すら感じてくるはず。それは、まるで小さな宇宙の営みのよう。手のひらにのせて、幸せ気分を味わってみてください。

手に抱けば、家族のやさしさを思い出す

使った品種:薄氷(ハクヒョウ)、デビー、リトルミッシーなど
撮影・鈴木清子

マットな質感の黒い器に合わせ、ほっこり温もりを感じる色合いの多肉植物を選んでいます。手のひらに収まる器のなかで寄り添う姿は、まるで家族のよう! 近づくと、紫がかったデビーだけでなく、どれもほんのりピンク色を帯びていて、愛らしくやさしい気持ちに。家族の待つ家に帰ったときの安堵感を思い出させてくれます。

ガラスの器に浮かぶ小島に魅せられて

使った品種:白雪ミセバヤ、虹の玉、パープルヘイズ、サクサグラレ、リトルミッシー、パンクチュラータ

青みがかったシルバーリーフの白雪ミセバヤを中心に、赤く色づいた虹の玉や濃緑色のサクサグラレなどを、器の中心に寄せて、彩りも賑やかな小島に仕立てました。周りに敷いた白い砂が、小島をいっそうきれいに引き立てています。いろいろな角度から観察し、移りゆく進化を日々、楽しみましょう。

上で紹介した作品を、器の上からそっと中をのぞき込んだら…。美しい世界が待っています!

清らかで愛らしい“白い兎”が主人公

使った品種:福兎耳(ふくとじ)、火祭り、虹の玉、月の王子、紅葉祭り(もみじまつり)など

青い小さな器を、宇宙に新しく生まれた惑星に見立て、白い福兎耳をそこに宿る生命として選びました。穢れのない雰囲気が、ぴったりです。赤く色づく紅葉祭りや火祭りで、勢いを増す生命力を表現しています。多肉植物の形や質感の違いを存分に味わえるひと鉢です。

シンボルツリーに見守られた、幸福な日常

使った品種:銀揃(ぎんぞろえ)、月の王子、白雪ミセバヤ、ドラゴンズブラッド、秋麗
撮影・鈴木清子

下葉を落としながら上に伸びる性質の銀揃。スッと伸びた茎先に、ぷっくら肉厚の葉をつける姿は、誇り高き樹木のよう。その気高き1本の形から発想を広げ、銀揃が町を優しく見守る、安らぎに満ちた景色にしました。株元を彩る個性豊かな多肉植物たちも幸せそう。

ダイナミックな多肉植物のフォルムを生かして大胆に

時とともに、人間の予想をはるかに超えて伸びやかに美しく生長し、新しい景色を見せてくれるのが、多肉植物の最大の魅力です。大きくしなやかにそびえたつ枝ぶりや、長く垂れ下がる多肉植物の持ち味を生かしたアレンジを紹介しましょう。

盆栽風に仕立てた、和の風情もよく似合う

使った品種:夕映え、朧月(おぼろづき)、グリーンペット、天狗の舞、月の王子など

ピンクの縁取りが効いた、緑葉の夕映え。上に伸びる性質を生かし、6年以上育てた枝ぶりは、風格がありながら、どこかユーモラス。この樹形を海辺の防風林に見立てました。足元の個性豊かな多肉植物は、その先に広がる街並みを想像しながら選び、植えてみました。

盆栽風のアレンジに顔をグーっと近づけて、上から覗き込むと…。また違う世界が広がり、楽しいですね。

時間とともに移りゆく自然の姿を愛でる

使った品種:月影、トリカラー、パープルヘイズ、グリーンネックレス
撮影・鈴木清子

背の高い器を建造物に見立て、時の流れとともに多肉植物が自由に伸びて広がり、絡まりながら、共生していく自然な姿を描きました。その場所で葉を大きくし育つエケベリアの月影、枝垂れるグリーンネックレス、そして白い花を咲かせるパープルヘイズなど、多様性に富んだコミュニティは、互いに影響し合いながら、こんなにも美しく生長するのです。

器から勢いよく溢れる姿に、生命力の強さを実感

使った品種:ピーコッキー、グリーンネックレス、パリダム、白雪ミセバヤ、森村万年草など

脚付きの陶製ワイングラスから、しずくのように垂れるグリーンネックレスが軽やかで、涼しげです。中央に配置したロゼット状のピーコッキ―をはじめ、器の色合いに合わせてシルバーがかった多肉植物だけを集めることで、やさしくも凛とした表情を描いています。

多肉植物は、壁面や空間にも飾って楽しめます

少量の土があれば育つ多肉植物だからこそ、軽やかにいろいろなものに植えられます。掛けたり吊るしたりして壁や空間を彩る、生きているオブジェとしても楽しみましょう。置いて眺めるときとは、また違った新しい魅力に出合えるはずです。

深呼吸したくなる、淡い緑の爽やかリース

使った品種:ピーチプリデ、朧月(おぼろづき)、春萌(はるもえ)、乙女心、白牡丹、月の王子、胃麗(おうれい)、ビアホップ、スノージェイド、ブロウメアナ、緑牡丹(みどりぼたん)など

ドアや壁に掛ける、テーブルの上に置くなど、リースの楽しみ方は多彩です。メインのピーチプリデを中心に、3か所ポイントを作り、間をつなぐように植えるのが、きれいに仕上げるコツです。白い小花はブロウメアナで、紅葉する品種もあり、1年中魅力は尽きません。

リースを玄関にかけて、我が家のシンボルに。育つ過程も楽しめます。水やりは、ボウルにリースを入れ、上からシャワーをかけて、水に15分ほど浸け置くだけです。

宙に浮く“多肉の森”は、まるで空飛ぶ宇宙船

使った品種:左/リラシナ、グリーンネックレス、パンクチュラータ、秋麗(しゅうれい)、シルバーペット、黄麗(おうれい)、パールフォンニュルンベルグ、プロリフェラ、グリーンペットなど 右/覆輪丸葉万年草、月の王子、薄氷、シルバーペット、若緑、紅葉祭りなど

天井などから吊るし、ゆらゆら揺れるハンギングスタイルも愛らしい。器から飛び出して垂れるグリーンネックレスなどの動きは躍動感があり、見上げる角度で印象が異なるから、いつも新鮮な驚きがあります。さあ、今日はどこから眺めてみようかな? 宙に浮いているので、風通しはよく、虫も侵入しにくいです。

ハンギングスタイルの器の反対側に広がる景色。赤みを帯びた、多肉植物もチャーミング!

立体感のある“タブロー”は、飛び出す絵です

使った品種:姫若緑、秋麗、月の王子、朧月、乙女心、ブロンズ姫、白牡丹、エメラルドリップ、虹の玉、オーロラ、プリンセスパールなど

タブローとは、フランス語で壁掛けを意味します。フレームなどに多肉植物を植え込んだ、おしゃれで立体感のある寄せ植えです。壁に掛けていると、太陽に向かってそれぞれのスピードで思い思いに生長し、伸びていきます。そんな自然の営みは愛おしく、なぜか心まで癒されます。

フレームからはみ出して育っていく、逞しさを眺めるのもうれしいですね。

多肉植物は基本的に、屋外で育てましょう

かわいいので、室内で育てたくなりますが、基本は屋外で育ててください。光合成が心地よく行えるよう、真夏以外は直射日光が当たり、風通しのよい屋外がベストです。光が不足すると、弱々しく伸びてしまい、通気性が悪いと根腐れやカビが発生することも。梅雨のような長雨の季節は軒下に移動させて、晴れ間にしっかりと日光浴を。真夏だけは、直射日光の当たらない日陰に移動させてあげましょう。

水やりの頻度は、2週間にいちどが目安です。あげるときは、鉢底からジャージャーと流れ出すほどたっぷりとあげましょう。水やりから1週間後、マドラーを土に挿し、乾いていれば生育に適した場所です。もし、湿っていたら、置き場所を変えてみましょう。2週間経過しなくても、葉に張りがなくなってきたら、水やりのサインです。毎日、観察していると、多肉植物がどうしてほしいのか、なんとなくわかるようになってきます。仲よくなってくださいね。

撮影・本浪隆弘、鈴木清子(トップ画面) 構成と文・山本裕美

Profile近藤義展、近藤友美

『TOKIIRO(ときいろ)』オーナー 千葉県浦安市にアトリエを構え、多肉植物に特化したアレンジ(寄せ植え)を提案するユニット。春は花が咲き、冬には紅葉し、季(とき)の色で魅了する多肉植物。過...アーティスト詳細を見る


関連記事